暫定首位・小沼翔、最終節の結果は? 上位陣にも大きな動きあり! EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディション
【2021年6月21〜6月24日】
EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディションは、2次予選の終盤に差し掛かりつつある。全日程を終えた選手も増えてくる中で、残る選手の目標もかなり明確になってきた。
24日に収録、25日に配信された対局には、この日の開始時点で首位に立っていた小沼翔(RMU)が登場した。小沼はこれが最終節となり、ある程度ポイントを維持できれば準決勝進出をほぼ決定づけられる。ジェン(日本プロ麻雀連盟)も最終節で、こちらは大勝が必要。2節目となる大島麻美(日本プロ麻雀協会)、3節目の愛内よしえ(日本プロ麻雀協会)としては、ここで勝って後の戦いを優位に進めたいところだ。
6/25配信対局メンバー ※ポイント・消化試合数・順位は開始時のもの
愛内よしえ(日本プロ麻雀協会) 150.1pt 8戦/16戦 34位
大島麻美(日本プロ麻雀協会) 284.1pt 4戦/16戦 13位
ジェン(日本プロ麻雀連盟) 225.6pt 12戦/16戦 22位
小沼翔(RMU) 563.8pt 12戦/16戦 1位
注目の小沼は、初戦では着順キープを、2戦目では着順アップをいずれも大島に阻まれて連続の4着。2戦で100ポイント以上を減らしてしまい、残り2戦の結果次第では準決勝進出が危うくなる可能性も出てきた。
3戦目の南3局では、2着目の小沼が先制リーチをかけるが、4着目ジェンが追っかけリーチ。待ち枚数ではジェンが有利、小沼の3連続4着すらあり得る展開となったが、ここは小沼がツモって2000-4000、2着で3戦目をしのぐ。
そして最終戦では開局から軽快にアガリを積み重ねると、トップ目で迎えた最後の親番では貪欲に連荘してさらなる加点に成功、大きなトップ獲得。1日トータルのスコアをわずかなマイナスでまとめ、暫定1位をキープして全日程を終えた。545.2ポイントは、準決勝行きのチケットをほぼ手中に収めたと言ってもいいだろう。
今回の配信対局で勝ち頭となったのは愛内。安定感のある麻雀でトップ2回・2着2回、4試合ともポイントをプラスし、291.5ポイントまでスコアを伸ばして最終節に望みをつないだ。
大島はややポイントを減らしたものの、2節を残して260近いポイントを持っており、こちらも準決勝は十分射程圏内だ。一方でジェンは、最終節で大きくポイントを減らしてオーディションを終えることとなった。
配信卓以外では、6/22に3節目を戦った現雀王・矢島亨(日本プロ麻雀協会)が大きくプラスし、準決勝進出圏内の6位につけている。また、6/24に最終節を戦った澤田唯(日本プロ麻雀連盟)が4連勝、本オーディションにおける1節あたりの最多獲得ポイントとなる286.2ポイントを稼ぎ、50位から一気に4位までジャンプアップして全日程を終了した。日程も終盤を迎え、勝負掛けをして大きく勝つ選手は他にも出てきそうだ。
なお、本オーディションに参加していた代情岳晴は、所属していたRMUを退会したことに伴い出場資格を失ったため、1節消化後に途中辞退となっている。
EX風林火山ニューメンバーオーディションはABEMAプレミアムにて配信中!
6月25日: #愛内よしえ VS #大島麻美 VS #ジェン VS #小沼翔(1回戦)
https://abema.tv/video/episode/558-1_s1_p37
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。