それはトーナメント22戦目
にして初の出来事……
飛ぶ鳥を落とした坂本・渋川の
恐るべき執念
2023年7月22日 FINAL STAGE D卓 文・渡邉浩史郎

「自信満々なのできっと勝つんでしょうね。お二人のどちらかが優勝するんじゃないですか?」

B卓終了時、チームメイトの多井に(多少の皮肉交じりに)そう言わしめたのはABEMASの両雄、松本・白鳥の二人。そんな多井からの熱い激励を受けて……

本日初戦、C卓の松本はその前評判に違わぬ一戦目トップ・二戦目三着で勝ち上がりを決めた。

この結果を受けて、セミファイナルB卓にABEMASが寄る。
D卓白鳥もトップ通過を決めた場合、右舷はまさかのABEMAS初期メンバー三人が揃うこととなる。

相対するはご覧の3名。

それは刺激かプレッシャーか。ABEMAS四天王最後の一角:白鳥が締めを飾らんと今舞台に姿を現した。
【一戦目】飛翔するスワン、しかしその足に絡みつくは……

ABEMASの好調を表すように、早速白鳥が飛翔体勢。【東1局】1300・2600のツモから入ると……

【東2局】、自身の親番。坂本のリーチに押し通っての一発ツモは6000オール!
早くもスワンが水面を蹴り抜けたかと思われたが……

そこに?みついたのが本卓唯一の推薦枠:最高位戦の坂本だ。

【東3局】、坂本はこの手牌からの両面に手をかけた。
通常面子手でのリーチも十分見える形だが、や
という現状のアタマ候補や浮き牌が横に伸びにくい。
それに加えて一戦目のトップがここまで21戦すべて通過しているこのトーナメント、ここでもトップを見て大きく打点を作りに行った。
一枚目のが既に切られているだけに難しい選択だったが……


そして白鳥の手に親の現物としてが置かれていた。

坂本が白鳥の飛翔に待ったをかける、大きな跳満の直撃。坂本のトップ取りへの執念が導いた最高の結果だ。
これで一気に上三人はマンガンツモでトップが変わる混沌の時代に突入したが……

ここは白鳥が紙一重で南場を躱していく。最後は自身の手で決めて、かろうじて逃げ切ってのトップを獲得。

トップを獲得したが、前半戦で予想された余裕綽々という形にはならず。少し暗雲立ち込めたか。
一戦目結果
1位 白鳥 +57.7pt
2位 坂本 +13.4pt
3位 本田 -17.5pt
4位 渋川 -53.6pt
【二戦目】逆転の渋川、その難しい荒波に呑まれたのはまさかの……
