自画自賛、周りも絶賛
シャーレをもぎとるために
踏み込んだ 仲林圭のチー
文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2024年5月7日
鎮座するシャーレ
ファイナルシーズンに突入すると、漆黒の会場に光り輝くシャーレが登場する。
観戦記を書き続けて6年目、そのことをこの夜に知った。
あれ、シャーレってずっと置いてなかった?
過去の対局をクリックしてみる。
置いてなかった。
第1試合
東家:内川幸太郎
KADOKAWAサクラナイツ
3位 +88.9pt
西家:仲林圭
U-NEXTパイレーツ
1位 +310.1pt
ファイナルはたった2週間のスプリントレース。
現状、シャーレに近いのはPiratesと風林火山の2チームとなる。
この半荘はこの2チームによる首位攻防と呼ぶにふさわしい戦いとなった。
ヒラリヒラリと舞い遊ぶように
まずは亜樹だ。
これ、以前どこかで書いた記憶がうっすらあるのだが…
身長低めの女子が対面の山を
立ってツモリにいく姿に萌える。
私が対面に座っていたら、その姿を心ゆくまで楽しむor山を猛然と前に出して紳士アピールするの二択に苛まれ、麻雀どころではなくなってしまう。
そんな亜樹の手牌。
ここからを切ってカン待ちでリーチを打った。
自然といえば自然だが、亜樹はダマテンに構えるイメージだったので意外だ。
というのも、親の内川(上家)がやや変則的な捨て牌ではあるもののダブを早い段階で打ち出していて危険に見える。
自身がカンチャン待ちであることを考えるとダマテンも十分に考えられる。
だが亜樹は知っているのだ。
見えぬものより目の前のツモって満貫テンパイが偉いことを。
最終決戦では踏み込んで勝ち切ることが大切だということを。
結果は亜樹の一人テンパイで流局に終わってしまったが、この選択をふまえた上で東4局の選択を見てもらいたい。
亜樹にまたしても先制テンパイが入った。
今度はカン待ちだ。
2・8待ちはカンチャン界の中でも最強クラス… ということはここもリーチ!