震える右手が掴みとった3s__ #渡辺太、魂の押し引き【Mリーグ2024-25観戦記9/16】担当記者 #江崎しんのすけ

震える右手が
掴みとった【3ソウ】__
渡辺太、魂の押し引き

文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2024年9月16日

第2試合

東家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
南家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
西家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:萩原聖人(TEAM雷電)

Mリーグ2024シーズンが、ついに開幕した。

近年はオフシーズンも様々な企画・イベントが行われている。
そのためオフシーズン中でもAMEBAを開けば退屈することはない。

ただ、やはりMリーグがある平日(今日は祝日だが)は、充実度が全然違う。

開幕日が待ち遠しかった麻雀ファンも多いだろう。
そんなファンの期待を軽く上回っていくほどに、開幕日の第2試合は濃密な試合となった。

オーラス突入時の点数。
トップ目の堀が7万点台、2着目の松ヶ瀬が5万点台、残り2人が箱下1万点台というとんでもない荒場になっていた。

東場は、堀の独壇場

開始早々、5200点・8,000点と加点を続け、南場に突入した時点では46,200点のトップに

しかし、南場に入り松ヶ瀬の剛腕が炸裂する。

親番でドラ3のリーチをかける。待ちはフリテンの【1ピン】【4ピン】【7ピン】待ち。ドラの【9マン】をカンしてリンシャンに眠っていた【4ピン】でツモ。

8,000オールで一躍トップに

しかし、それだけでは終わらない。
一度逆転された堀だが、南場の親番で大連荘。
再び松ヶ瀬に14,000点の差をつけ、オーラスを迎えた。

この2人の猛攻を受け、太は一度もアガリがないままオーラスを迎えていた。

持前の参加率の高い雀風はこの試合でも存分に発揮していたが、中々アガリに結びつかない。

さかのぼること東1局、自身の親番

発をポンして早々にテンパイを入れる。
ポンした時点では123の三色・ドラを絡めた5,800点が見える手だったが、【發】のみペン【3マン】待ちでのテンパイとなる。

そこに堀からリーチが飛んでくる。

参加率の高い雀風が持ち味の太。
親番でテンパイを入れていれば早々オリることはない。

リーチに対してバシバシ無筋を切っていく。

【6ピン】 【7ピン】 【6マン】

15巡目にはリャンメンで当たるパターンが【1マン】【4マン】【4マン】【7マン】【2ピン】【5ピン】しか残っていなかったが、【1マン】もしっかりと押す。

次巡、【5マン】を引いてフリテンの【3マン】【6マン】に変える。
【5マン】は中筋だが、【8マン】切りリーチなので【4マン】【6マン】【8マン】からの【8マン】切りリーチが充分に考えられる。

そして次巡、最終手番にて【7マン】を引いてくる。

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