TEAM雷電・萩原聖人
常識の逆を突く
自風待ちチートイツリーチ
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 10/17
第2試合 東3局1本場5巡目 ドラ
28500
南家 瑞原明奈(U-NEXTパイレーツ)
16200
36700
18600
どちらを選ぶ?
やや離された3着の萩原だが、上手く牌を重ねて5巡目にチートイツドラドラをテンパイする。あとは待ち選びだが、もも場に1枚切れでどちらも待ち頃だ。ただは萩原の自風。はたして萩原はどちらを選んだか?
「相手の読みを逆手に取る」
ここで萩原は打でリーチ。自風のを待ちに選んだ。単騎待ちを選ぶ場合、普通は出やすいほうを選ぶのが常道。たとえば東場の親でダブとオタ風なら、誰もがオタ風待ちにするはずだ。では、なぜ萩原はあえて自風の待ちでリーチをかけたのか?
萩原「自分の捨て牌がやや変則的。他家がぼくの手をチートイツと読めば、自風のよりで待つでしょ、と考えるはず。だからあえて逆で待ったんだ」
相手がキッチリ読みを入れてくるというリスペクトがあるからこその待ち取りである。結果は、相手からが放たれる前に自力でツモアガリ。裏ドラ2枚を乗せて倍満のアガリに仕上げ、萩原の自身の今シーズン初トップを決めたのである。
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter