たぬ親方が進める
一人親方と言う生き方
「森羅万象そこが知りたい」(晋遊社ムック)のインタビューを6ページ受けました。
題して「好きな事を仕事にする!! たぬ流麻雀店経営講座」です。
この本はちょっと年配者向け。
「退職金を投資して好きな仕事で稼げないか?」
と言う企画で、私の長い雀荘経営のアドバイスを述べたものです。
「まず第一に体力が必要」
「資金は自分で貯めた金が望ましい。他の人に出してもらうと、辛抱のハードルが低くなる」
「当局へのつけ届けなんて、今どきありませんよ」
「最初はなるべく従業員を雇わずに自分と家族だけでやってみましょう」
など。
後で思ったんですが、こうしたアドバイスは、年配者よりももっと若い人の役に立つかもしれないと。
雀荘に限らず、みなさんの好きなことを仕事にできればいいですよね。
私は雀荘以外にも商売仲間がたくさんいるので、そういう人の意見も紹介できそうです。
いつの世も「自己啓発本」はコンスタントな需要があり、その目的は、たいてい人生における「自己実現」を目指したものです。
自己実現の定義は私はできませんが、ある人によると次のようなものです。
●自分の好きなことをやり、
●それでご飯が食べられて、
●できれば、みんなが喜んでくれると。
たとえば
●ロックで
●一発当てて
●世界的大スター
とかもそうですかね。
漫画家の西原理恵子さんも、デビュー直後に良く言ってました。
「好きな絵でご飯が食べられるようになるためなら、いつでも何でもする」
その姿勢は今も変わりがありません。
●「売れるものは何でも売るよ」
最近はこんなのも追加されてるようです。
「一人親方」と言う言葉をご存じですか?
建築関係などのガテン系(ガテンは休刊)に従事している方には、馴染み深いと思います。
私の昔の麻雀仲間だった、トビ職や解体屋さんに、たくさんいました。
稼ぎが良くて、自由にお金を使えるようで、豪快な博打をする人が多かったです。
私の身近なところでは、甥が塗装業の一人親方です。
●自分で直接ペンキ塗りの仕事を取って来て、自分一人で全行程をこなす。
●全行程とは、ペンキの仕入れから保管、塗装、代金の価格設定、代金の回収、アフター・サービス、税務申告まですべて自分が責任を持つ。
●仕事が多すぎる時は、手が空いてる仲間やアルバイトに仕事を振って、全体の仕事を管理する。
●バイト君がシンナーを持ち出したりしないかチェックも。
色んな管理が親方の仕事です。
●自分で仕事が取れなかった時は、大手の塗装会社から下請け仕事を貰う。
「俺の塗装は、雨風に曝されても長持ちするから評判がいい」
と誇らしげでした。
いい仕事をすれば
いい仕事が入って来るハズ
以前麻雀たぬでは、床掃除を2つの業者さんにお願いしていましたが、今は優秀な一人親方に頼んでいます。
断ったのは大手の業者ですが、どうやら下請けの管理が今イチでした。
雀荘閉店後の深夜に、2人で掃除するんですが、昔の言葉で言う
「四角い部屋を丸く掃く」
と言う感じです。
床の清掃がゆき届いてないだけでなく、翌日は麻雀卓の位置や向きがバラバラで、卓上の緑のラシャが汚れてたりしてました。
モニタの録画を調べたら、麻雀卓の上にサイドテーブルを積み上げて、掃除してるんです。 一方の一人親方のほうは、私が仕事中に訪ねると、麻雀卓がある場所の床に印を付けてから一人で移動させてました。
重い麻雀卓を一人でも動かせるように、専用の台車を自作していました。