紙一重の攻防
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年4月25日

セミファイナルも残すところ4日間だ。
この終盤戦の焦点はKONAMI麻雀格闘倶楽部とTEAM雷電のファイナル進出争いの一点である。


第1試合
東家:瀬戸熊直樹(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
西家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
北家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

チームにとって大事な局面を常に任せられてきたエースであり、リーダーの佐々木寿人が登板する。
東2局

まずは、南家の瑞原が仕掛けを入れて2000点のテンパイを入れる。


すぐさま寿人も追い付きリーチを放つ。
リャンメンに受けても、シャンポンに受けても枚数が変わらないならば三暗刻の特典付きの方が良いだろう。


手牌をパンパンに構えていた日向が一発で放銃となり3200点となった。
南1局

瑞原にリードを許しているものの、寿人にとって大した差ではない。
2巡目にして贅沢なイーシャンテンとなりドラを手放す。

大満足のテンパイが入り、あとは山との勝負である。

これを当然のようにツモアガリし、裏ドラを乗せて3000-6000。
やはり、頼れる男だ。
南3局


瑞原の親番を流せばゴールテープが見える。
序盤に2副露を入れて捌きにかかった。

少し時間がかかったものの、テンパイを入れて全軍突撃の構えだ。

寿人よりも下の着順を取るわけにはいかない瀬戸熊もドラの単騎のテンパイを入れ、ヤミテンで討ち取りにいく。

親の瑞原も追い付き、リーチと出る。


終盤の条件が明確になっている状況が寿人をストップさせる。
シンプルにトップを狙うのであれば、こんなドラは止めずに捲り合った方が良いだろう。
しかし、雷電との差を考えるとリスクは非常に負いにくい。
