狭き門を突破したJOKERさんが背負う想い─── 【麻雀最強戦2025 全国アマチュア最強位決定戦】観戦記【決勝卓】文:坪川義昭

狭き門を突破した
JOKERさんが背負う想い───

【決勝卓】担当記者:坪川義昭 2025年11月22日(土)

麻雀最強戦の全国アマチュア枠は一席しかない。
過酷な道を歩み続けてきた4名が激突し、その先にある景色を観ることができるのは優勝者のみである。

東家:まっきぃさん【名古屋最強位】

南家:寿(とし)さん【経営者最強位】【第32期發王位】

西家:JOKERさん【中部最強位】

北家:吉永和生さん【西東京最強位】

 

東1局

現發王位の寿(とし)さんが役牌の【南】を仕掛ける。
【白】を切ればイーシャンテンの手牌だが、トップしか意味のない戦いであればリスクを負ってでも高打点に仕上げて序盤にリードを奪っておきたい。

【中】を引いたところで2シャンテン戻しとした。
1,000点などハナから興味がないという進行が素晴らしい。

この仕掛けを受けて、まっきぃさんが【白】を叩く。
残った形は苦しいものの、相手のアガリを潰しに前へ出た。

北家の吉永和生さんが先制リーチと出る。
マンズのホンイツと色被りではあるが、ヤミテンに構えるような手ではない。
こんな捲り合いの先に優勝が待っているのだ。

同巡、寿(とし)さんにもテンパイが入り、2枚切れの【中】単騎テンパイ。
マンズの変化を捉えることができれば、相当有利な捲り合いになる。

テンパイの入ったまっきぃさんから【2マン】が溢れる。
吉永和生さんの2,600点で決勝戦は開幕した。

 

東2局

まっきぃさんがカン【4ピン】を仕掛ける。
チュンチャンで溢れているが故に、この辺で手を進めておかねば先手を取られるとキツイ形だ。

ドラの【白】が雀頭の吉永和生さんがリーチを放つ。
是が非にでも決めたい勝負手である。

手牌全てが危険牌ならば、ストレートにアガリを目指す。
1,000点のリャンシャンテンだとしても、相手のアガリを阻止するためにまっきぃさんは前だけ見て立ち向かった。

こうしてテンパイが入ってしまえば、後はどちらの絵が揃うかだけの勝負に持ち込める。

親番の寿(とし)さんも食いテンを入れて、まっきぃさんと共に吉永和生さんの勝負手を潰しにかかる。

タンヤオのみの1,500点だが、その価値は想像以上に大きい。

 

東3局

親番を迎えたJOKERさんの手牌が良い。
ドラの【6ソウ】がトイツのイーシャンテンである。

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