オーラスの切り札──JOKERが見せた意志 【麻雀最強戦2025 全国アマチュア最強位決定戦】観戦記【B卓】文:ヤマサンブラック

オーラスの切り札
──JOKERが見せた意志

【B卓】担当記者:ヤマサンブラック 2025年11月22日(土)
麻雀最強戦の醍醐味は「アマチュア最強位決定戦」にこそある、と個人的には思っている。
全国から予選を勝ち上がってきた者たちの中から、ただ一人だけがファイナルへ進み、名だたるプロたちと覇を競う──なんともロマンを感じるではないか。

そんな「全国アマチュア最強位決定戦」B卓に出場するのは、こちらの4名だ。

ぶるのすけ(大阪最強位)

フレンチブルドッグを2匹飼い、サッカーを愛するぶるのすけ。
決勝卓へのゴールを決められるか!?

JOKER(中部最強位)

転勤を経て、今年浜松に戻り中部最強位となったJOKER。
最強戦の舞台で、最強の切り札となるか。

ナガイ(東東京最強位)

通算240回以上の予選に参加、肩を痛め左利きに転向したナガイ。
不屈の精神を感じる打ち手だ。

櫛田直希(東北最強位)

競技麻雀歴の長い櫛田は、初出場でいきなり東北最強位となった。
底知れぬベテラン雀士の実力はいかに。

──いずれも数百名による予選を勝ち上がってきた猛者たちだ、面構えが違う。
しかし、決勝卓に上がるのは一人だけ。
猛者たちは、さらに狭き門に挑んでいく……。

対局は、東場から激しいぶつかり合いとなった。
東1局1本場


供託が2本ある状況で、櫛田が先制リーチを打つ。

【1ソウ】【4ソウ】ノベタン待ちのリーチで、供託を狙う。


終盤、JOKERも追いついた。【3ソウ】【6ソウ】待ちのピンフで追いかけリーチ。

二人のリーチ対決は、JOKERに軍配が上がった。
17巡目に櫛田が【6ソウ】を掴み放銃。

裏ドラは乗らなかったものの、リーチピンフドラ、3900は4200のアガリ。供託も入りまずはJOKERが頭ひとつ抜け出す。

東3局は、親番のぶるのすけが魅せた。


6巡目にしてテンパイ、先制リーチを打つ。

【2ソウ】【5ソウ】待ち、【5ソウ】ならイーペーコーとなるリーチピンフ


そして一発目のツモが、高目の【5ソウ】だ!

裏ドラも乗り、リーチ一発ツモピンフイーペーコー裏1で6000オール。
強烈な親の跳満ツモで、ぶるのすけがトップ目に立つ。

だが、戦いはまだ序盤。


東3局1本場は、櫛田が絶好の四面張でリーチ。

テンパイを取り勝負したナガイの【2ソウ】を捉え、裏ドラが乗りメンタンピン裏1、満貫のアガリとなった。対局の行方は、まだまだわからない。

東4局


7巡目にカン【3ピン】引きでテンパイしたJOKERは、ペン【3マン】待ちのイーペーコーを迷わずリーチ。

この時点で、【3マン】は山に3枚残り。櫛田が1枚吸収するが、まだ2枚生きている。

JOKERの一発目のツモは【3ソウ】

暗槓してのリンシャンは不発だったが、打点が上昇、槓ウラも期待できる。

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