9巡目、ぶるのすけが追いついた。
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待ちの役なしテンパイだが、カンが入っているここはダマテン。
トップ目らしく慎重に構える。
11巡目にJOKERが
をツモ。
雀頭の
が槓ウラとなり、2000・4000のアガリでぶるのすけに迫る。
――このアガリが呼び水となったか、南場でもJOKERはリーチで攻めまくる。
南1局、カン
が埋まりテンパイしたJOKERは、![]()
待ちのピンフで先制リーチ。
1巡後にぶるのすけも追いつき、![]()
待ちのピンフドラ1で追いかけリーチを打つ。
ここが天王山となるか、上位二人のリーチ対決を制したのは、JOKERだ。
リーチツモピンフ裏1、1300・2600のアガリで僅かにぶるのすけをかわし、JOKERがトップ目に立った。
南2局、親番のJOKERはまたもや先制リーチを打つ。
このカン
待ちを一発ツモ!
裏ドラは乗らなかったが、リーチ一発ツモ、2600オールで他家を突き放す。
――対局はいよいよ大詰め、南4局を迎えた。
苦しい展開が続いた親のナガイが、ここから驚異の粘りを見せる。
南4局2本場、テンパイ連荘を続けたナガイが、5巡目に先制リーチを打つ。
と
のシャンポン待ち。
はドラなので、ここで大きく加点できれば、トップも見えてくる。
10巡目、ぶるのすけが迂回しつつもテンパイし、
と
のシャンポン待ちで追いかけリーチを打った。
ぶるのすけは、満貫ツモで逆転トップになる。
しかし、
はナガイと持ち持ち、
はナガイとJOKERが1枚ずつ持っているので、JOKERからの直撃以外にぶるのすけのアガリはない。
13巡目、ぶるのすけのツモは暗刻で持っている
、これを暗槓してリンシャン牌に手を伸ばす。
リンシャンから持ってきたのは、
ナガイの当たり牌である
だった。
ナガイはリーチドラ3裏3、18600のアガリで2着目に浮上。
ぶるのすけも櫛田と同様、条件がさらに厳しいものとなった。
次局はナガイの一人テンパイで連荘、トップが近づいてきた。
ナガイの親番が長い!
もつれにもつれた南4局4本場、またもナガイが先制リーチをかける。
カン
待ちのリーチドラ1。
は残り1枚。苦しい待ちだが4本場の親リーチ、プレッシャーは半端ではない。
このリーチに、JOKERが無スジを続けて勝負、敢然と立ちむかっていく。
ここでアガらせるわけにはいかない!
自力で決めてやる!
そんな心の声が聞こえてきそうだ。

牌が意志に応えたか、JOKERは14巡目に
を重ねて![]()
待ちのイーペーコーをテンパイ。
そして次巡、
をツモ。
この瞬間、JOKERの勝ち上がりが決定した。
強い意志で決勝卓進出を決めたJOKERは、見事としか言いようがない。
そして、JOKERだけでなく、それぞれの地方最強位たちの熱い戦いぶりに、私の血も滾った。
来年は、私も麻雀最強戦の予選に参加しよう。
そしてアマチュア最強位決定戦に出場して、自戦記を書いて……。















