冬桜、咲きほころぶ──中田花奈の開花と堀慎吾の目覚め──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/23 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 小林正和

冬桜、咲きほころぶ
──中田花奈の開花と
堀慎吾の目覚め──

文・小林正和【金曜担当ライター】2026年1月23日

2026年明けのある朝、何気なくニュースサイトを眺めていると、ふと目に留まる記事があった。

(冬に咲く桜の画像)

とあるお寺で、季節外れの桜が、薄紅の綺麗な蕾を静かに広げている写真だった。

「春じゃなくても咲くんだなぁ。」

記事によれば、その桜は「ヒマラヤザクラ」という種類で、本来この時期に開花するという。

つまり、間違ってはいない。
けれど、なぜか胸に残った。

そして今日の試合内容も、ふとその桜を思い起こさせる。

果たして、冬に咲く桜は早すぎるのか、遅すぎるのか。
巡り合わせが整った瞬間、そっと花びらは開くのであった──。

第2試合

東家:中田花奈BEAST X
南家:高宮まりKONAMI麻雀格闘倶楽部
西家:堀慎吾KADOKAWAサクラナイツ
北家:勝又健志EX風林火山

薄紅の気迫──冬の宮廷に並ぶ二輪の花──

物語の筆を最初に取ったのは


中田花奈であった。

東1局

紆余曲折(うよきょくせつ)しながらもテンパイ。ダブ【東】・高めチャンタ・三色の【1ソウ】【4ソウ】待ちである。

自身は親番であり、まだ8巡目。
今ならば、場に溢れそうな【1ソウ】を狙い澄まし、出アガリ18,000点という大物を仕留めるヤミテンという選択肢もあったが

「リーチ!!」

ここまで個人スコア4位と、好調の中田に迷いはなかった。

求めるのは誰かの放銃ではない。自らその獲物(8,000オール)を狩りにいく強い気持ちだ。

そして、その芯の通った気迫に対して一歩も引かなかったのが

こちらも、個人スコア三桁に迫る勢い。好調の高宮まりである。

リーチ一発目の【1ピン】をはじめ、【7ソウ】【8ソウ】と、迷いのない所作で不要牌を切り飛ばしていくと

途中、仕掛けて【7マン】をファイナル・プッシュ!
ドラの【6マン】【7ピン】待ちのマンガンテンパイまで追いついた。

この強気なリーチに対し、一歩も引かず、むしろ前に出ていくその姿勢。

ふたりの間に流れる空気は、どこか気高く感じられずにはいられなかった。

それは、冬に咲く桜の写真にあったあの静かな強さ。
古いお寺の佇まいを思わせる、凛とした雰囲気そのもの。

そんな中、この局は流れた。

アガリ牌は奥深く眠り、ヤミテンに構えていても中田の鋭い爪は空を切っていただろう。

だがしかし、ある一つの筋書きが書き換えられていた。それは…

高宮が仕掛けた後、下家の堀に流れたこの【8マン】

そして、ほどなく姿を現したこの【6ピン】。この2枚が意味するものとは

(リーチさえ、入ってなければ…)

おそらく高宮は、難なくメンゼンで仕上がり、ハネマン以上のツモアガリとなっていたのである。

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