戦闘民族:鈴木優、背水の陣。【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 2/23 第2試合】担当記者 渡邉浩史郎

戦闘民族:鈴木優
背水の陣。

文・渡邉浩史郎【月曜担当ライター】2026年2月24日

第2試合

東家:高宮まりKONAMI麻雀格闘倶楽部
南家:渋谷ABEMASKADOKAWAサクラナイツ
西家:本田朋広TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:鈴木優U-NEXT Pirates


「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」
マタイ効果そのままに、一戦目はサクラナイツとパイレーツのラス争い。
悠々自適の格闘倶楽部はオーラスの親番でトップまで上り詰める形となった。

「小人窮すれば斯に濫る」
孔子の一説によると、窮した局面において普通の人は取り乱してしまうらしい。その行きつく先は泥沼だ。
では名将君子はどうか。
「窮すれば通ず」・「死中に活を求める」、逆境をこそ乗り越える力を持っている。

戦闘民族:鈴木優。一時期の逆境を乗り越え、個人成績もプラス。今パイレーツで最も道を切り開いてくれそうな選手だ。

この窮地を乗り越える逆転の一手を放てるか。

東1局

「死中に活を求める」ことと、相打ち覚悟の突撃はわけが違う。
優は【白】の一枚目をスルーした。

ここから先トップ縛り、それも雷電との直対であればなおさらのこの局面であるとはいえ、さすがにリスクが高すぎる。本田の親なら遮二無二鳴いて和了らせないようにする展開もありえたが、高宮の親ならそこまでしなくてもという判断だろう。

二枚目の【白】がすぐ出てポン。ドラを切って目いっぱいに。この手順が一番自然だろう。

この局は高宮が4000オールをツモって抜け出す。
下位の直対で牽制、抜けたポイントを持っている親の先制が決まりやすくなる。よくある構図だ。

東2局では優が渋川の切ったドラを仕掛けていくも、当然手が入っていた渋川の先制リーチ。これをツモ和了ってマンガンと、パイレーツにとって悪い展開が続く。

東3局、直対相手の雷電の親番は、なんと三巡目の親リーチ。

ここで……

戦闘民族

その二つ名に恥じない一発目ドラプッシュ。中途半端な迂回で受けを狭めて相手の和了りが成就するのがこの局面で一番の罪。

もちろん単純なまっすぐとはいかない。
無筋の【9ソウ】【7ソウ】切りが一番広いが、【3マン】【2マン】が安全に回れるとなればその道を進む。一気通貫の打点面のおまけもつく。

単純なまっすぐなら使いきれなかった【7マン】を回収。

そしてここで選択。【5ソウ】は両無筋なので除外して、【7マン】【8ピン】の選択。
【7マン】は両面・ペンチャン・シャンポンが残っており、【8ピン】は両面とカンチャン。
優の選択は……

【7マン】になってしまった。
宣言牌【5マン】とはいえ【東】【2マン】ツモ切り→【5マン】のリーチに宣言牌が関連かどうかなんてわかるわけもなく、【7マン】の周囲の牌【5マン】【6マン】【8マン】【9マン】を引いたとてそこのブロックを全部切ることができる安全牌なことも災いしたか。
直対への激痛な放銃となってしまった。

あの鈴木優とてマタイ効果には逆らえないのか。
またしても先制本田のリーチ。
【8マン】の対子落としなら一筋勝負だが、【1マン】【4マン】ならマックスタンピン三色の上、仕掛けもすることができる。

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