白鳥は水面下でもがいているからこそ“リア充”に見える【熱論!Mリーグ】

熱論!Mリーグ【Tue】

白鳥は水面下で

もがいているからこそ

“リア充”に見える

文・阿部柊太朗【遊軍ライター】2018年10月9日

 

リア充、白鳥翔

白鳥翔、31歳。

慶応義塾大学在学卒業。

日本プロ麻雀連盟に入会して以来、その類まれなる才能と端正なルックスを武器に、麻雀界の光という光を全身に浴びて生きてきた。

近年の活躍は語るに及ばない。

今日もまた、彼は多くの麻雀ファンの脚光を浴びて輝いていた。

〇東3局 牌譜 http://urx3.nu/MnM0

親番の白鳥の手牌。

下家の茅森は役牌を2種類鳴いて、混一気味の仕掛け。

白鳥はここから強気に打とする。

なめんなよと言わんばかりに茅森はをチーして打

茅森の雀風と、両面ターツ落としから察するにほぼ聴牌だろう。

2巡後、聴牌で追いついた白鳥だがカンでは分が悪いとダマに構える。

次にマンズの上を引かされたら、間違いなく撤退。

は残り1枚とあってどこまで粘れるかといった雰囲気であったが…

この4枚目のをあっさりとツモ。

茅森のハネマン両面聴牌を一蹴する1000オールの上がり。

直近の好調さを伺わせる。

〇東3局1本場 牌譜 http://urx3.nu/MnMY

次局も、前原のリーチを受けてからワンチャンスの→筋の→ノーチャンスのと押して形式聴牌を入れる。

最終巡目に石橋のリーチも受けるが、場1のを押し切って親番を維持することに成功。

〇東3局2本場 牌譜 http://qq2q.biz/MnOy

苦しいところから維持した親番がついに芽を出す。

7巡目にダブ暗刻&赤1の一向聴。

6000オールまで狙える手材料が揃った。

しかし同巡、白鳥はをチーして単騎の5800聴牌に取った。

これには驚いた。

じゃがりこの語源が「じゃがいも+りかこ」だと知った時くらい驚いた。りかこって誰だ。

しかし考えてみると、聴牌8種のうち4種は、を暗刻から切るor単騎聴牌に取ることになる。

それならば供託を回収することも込みで、聴牌に取ってしまった方がいいかもしれない。

これだけの豪華な手をあっさりと鳴いてしまう白鳥。

まるで、クラスのマドンナからの告白を

「俺、部活にしか興味ねーから」

とドライに断るリア充のようだ。

 

リア充白鳥は、をワンナイトであっさりと切り捨てをキープ。

しかしはしょせんキープ、という好牌が来たらあっさりと捨てる。

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