熱論!Mリーグ【特別編】
Mリーグ前半戦
“会心のアガリ!”
ベストセレクション②
文・阿部柊太朗/masasio
Mリーグ前半戦 “会心のアガリ!” ベストセレクション②
本日はベストセレクション①の続きをお送りする。
前回の記事をご覧になっていない方は、上のリンクから。
(@mt_nakamuu)さんのデータより引用
本日紹介するのは以上の7名。前半戦会心のアガリ!
読み、我慢、そしてリッチ!
選手:村上淳
日付:11/9(27戦目)
配信URL:https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p24 (1:12:20~)
大きくへこんだラス目で迎えた南2局の親番、12巡目の村上の手牌。
この親番が終わってしまうと、この半荘において浮上の目はなくなる。
いわば、この親番は村上にとっての最終防衛ラインだ。
テンパイは至上命題、残り巡目も少ない。ならばとドラのを切りたくなるところだが、村上は打とした。
その理由は2着目の瀬戸熊の仕掛けにあった。
トップの高宮と6,100点差の瀬戸熊がカンのチーから入る。
瀬戸熊の副露率の低さと点棒状況から察するに、1,000点の安い仕掛けである可能性は低い。
端にかかった仕掛けならば、ドラのがトイツ以上で入っている。村上は確信に近い読みでそう考えていた。
次巡、を引き入れ打。タンヤオでアガリの見込める手牌となったが、ここでもまだは残す。
「テンパイまでは絶対に切らない」
自分の読みに自信があるからこそ、どんな局面でも我慢が効く。
このさえ切らなければ、瀬戸熊の手はもつれるかもしれない。
しかし敵は瀬戸熊だけではなかった。
トップ目の高宮が待ちで先制リーチ。
次巡、リーチ後に高宮が引いたをポンして瀬戸熊もペン待ちのテンパイ。
村上の親番、もはやここまでか….誰もがそう思った。
しかし、我慢の先に光が差した。同巡のツモは絶好の。
「リッチ!」
最後尾からやってきたリーチマンの声が、広い対局会場に響き渡る。
「ツモ!」
絶体絶命の状況から4,000オール。
読み、我慢、そしてリッチ。村上という男をこれまで支えてきた全てが存分に発揮されたこの局こそ、前半戦ベストと言えよう。
俺はリスクを背負って、後の1巡を買う
選手:石橋伸洋
日付:11/23(40戦目)
配信URL:https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p33 (2:51:00~)
南3局をトップ目で迎えた石橋、目標は残り2局の消化。
形は悪いが、三色やでのアガリは期待できそうな形。
しかし、先制したのは親の多井。