4月17日(日)、「雀サクッ」主催・中日新聞後援による、新タイトル戦「雀サクッCUPin中部」の最終決戦が行われた。
優勝者は、名古屋の「フリー雀荘ひまわり」代表、西一壽さん。
同じく名古屋の「麻雀ギルド」代表、高橋さんとの息詰まる激戦を制して、初代王者に輝いた。
協賛のフリー雀荘6店舗から各店舗予選を経て12名の代表者が勝ち上がり、この日優勝者を決める全5半荘(予選3卓・ワイルドカード・決勝)が、ニコ生・AbemaTVFRESH!を通じて生中継された。
全体として打牌スピードが速く、フリーの代表大会らしい対局に。
しかし20万円という優勝賞金があるなかでも終始和やかムードのなかで進行され、選手の皆さんは一体感をもって参加されていた。
熱い戦いに放送も盛り上がり、ニコ生の視聴者数は2千超え、AbemaTVFRESH!の視聴数は7万超えを記録。2回目の開催を大いに期待させた。▲解説席(実況最高位戦高田将広プロ解説初代天鳳位ASAPINアシスタント雀荘ひまわり後藤由佳さん)
出場者(敬称略):
GUILD代表=高橋・タツ
PLAYBALL代表=新田・かずま
マーチャオχ(カイ)代表=山本潤・長谷川卓也
麻雀クランキー代表=大澤憲司・稲垣翔紀
ほあろん代表=渡辺・バッチ
ひまわり代表=池亀民紘・西一壽
予選A組(起家から、池亀・稲垣・かずま・渡辺)
予選A組は東1局、西家・かずまさんのドラ嵌張先制リーチを起家・池亀さんが待ちで追っ掛け、一発で打ち取ってリーチ一発赤ドラで12000点のアガリ、開局早々激しい展開に。
東1局でビハインドを背負ったかずまさんだが、南3局で4巡目チーテンのホンイツ一通。これに池亀さんがで飛び込んで12000点放銃、トップ目だけに仕掛けの対面でむしろ危険牌を先打ちしようとしたら想定外に早い手に捕まって再び混戦に。
オーラスは稲垣・池亀・かずまの3氏が2400点差にひしめく状況から、一人離されたラス親・渡辺さんが5800をひとアガリ、これで全員が満ヅモ条件以内という並びに。アガればトップ終了の手で押して親に放銃した池亀さんが1本場で再度メンピン赤高めドラという条件を満たしてリーチと諦めずに攻め続けたが、最後はかずまさんのポンテン3900のカンをつかんで放銃。
最終的には、なんと開局で12000を打ったかずまさんがトップ・アガった池亀さんがラスという着順になった。
予選A組結果:かずま32100・稲垣30300・渡辺19200・池亀18400
予選B組(起家から、山本・高橋・大澤・新田)
予選B組は東1局、親・山本さんのリーヅモ赤1・2000オールからスタート、1本場で大澤さんとのリーチ合戦(共にメンピン赤1)を制してツモった高橋さんが裏も乗せて逆転。そして東2局でタンヤオドラ3赤1をツモった大澤さんが更に逆転と、打撃戦の展開に。
東3局は、出遅れた新田さんがドラ暗刻でを2枚切って待ちというテクニックを見せて盤石のリーチで巻き返しを狙うも、4枚目のドラをカンしたところ嶺上から高橋さんへの放銃牌・を発掘してしまう。高橋さんは萬子を1面子落として筒子のホンイツトイトイ赤という、大胆な大物手狙いがハマって一躍トップ目に。
南1局2本場で、山本さん・高橋さんの2軒リーチに対して、黙聴で押した大澤さんがかいくぐって5200のロンアガリ。
放銃した新田さんは、回し打って振聴の聴牌を入れつつ、2軒リーチに対する現物での放銃という不幸な振り込み。オーラス親の新田さんも意地のメンホンドラドラ18000確定リーチを打ったが、裏1条件の山本さんに放銃して(裏乗らずだがワイルドカード進出濃厚)終了となった。
予選B組結果:大澤43400・高橋31400・山本29000・新田▲3800
予選C組(起家から、長谷川・バッチ・タツ・西)
予選C組は西さんの独壇場。28000持ち東4局親番で、
ドラのリーチを放ち、こちらも満貫テンパイしている長谷川さんより18000点を和了し勝負を優勢に。
その後もコンスタントに和了を重ね、60000点のトップ。
ワイルドカード進出がかかる2着にはバッチさんが南2局で4000オールをツモ和了。タツさんとのデットヒートを制しプレーオフに駒を進めた。
予選C組結果:西58300・バッチ32800・タツ25200・長谷川▲16300
ワイルドカード(起家から、稲垣・山本・高橋・バッチ)
ワイルドカードはフリー雀士らしい殴り合いになった。リーチがかかるとそれに折れず追っかけリーチの連続。全員参加の毎局和了による点棒移動がある激しい展開になる。
決め手となったのは、南2局、親番の高橋さんによる2600オールツモと5800の出和了り。これで40000点を超えた高橋さんが、残りを守りきり決勝進出を決めた。
ワイルドカード結果:高橋37200・山本28300・稲垣25900・バッチ8600
▲決勝戦(左奥から時計回りに西さん高橋さん大澤さんかずまさん)
決勝(起家から、かずま・大澤・高橋・西)
決勝戦はプレーオフからの進出の高橋さんが終始有利に展開を進める。
36100持ちの南2局。親番大澤さんの暗槓が入り場が煮詰まりかけた状況で、
からを持ってきてを切り迂回。
その後かずまさんからリーチが入る(待ち)。同巡高橋さんのツモ牌は。
ドラ カンドラの4面張(ダブル両面)で追っかけリーチ。結果かずまさんがを一発でつかみ、高橋さんリーチタンヤオドラ7の16000を和了。勝負あり、かと思えた。しかし、南3局に西さんが満貫をツモり、高橋50100・西34300・大澤10300・かずま5300の並びでオーラスへ。
オーラス親の西さんのまくり条件は4000オールツモか9600以上直撃、かずまさん大澤さんの条件が役満になってしまったので実質的に一騎打ちとなった。
そのオーラス、高橋さんが早々と2向聴。その間に親番の西さんがドラのを重ね、高橋さんが切ったを仕掛けて条件を満たす。
その後高橋さんと西さんがお互い優勝への1向聴となるが、先にテンパイを入れたのは西さん、待ちはを切っている中スジのカン。高橋さんはなかなかテンパイが入らず、を持っているところにを持ってくるがツモ切りし、万事休す。優勝はひまわり代表の西さんとなった。
決勝結果:西46300・高橋38100・大澤10300・かずま5300
▲最後のアガリ(西さんが高橋さんから5200和了)
▲西さん優勝を決めた瞬間
▲表彰式(西さんとASAPIN)
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