消費税増税で
生活も商売もキツくなる
いよいよ消費税が増税されます。やめてくれー、というのが本心です。
最初に消費税3%が導入されたのが、今から二十年近く前。
買い物のたびに一円単位の半端な金額を支払うことが多くなり、すごく不便を感じたものでした。
友だちの編集者の末井昭さんは、つり銭の小銭を投げ捨てたましたよ。小銭が邪魔なのと、
抗議の気持ちもあったのでしょう。もちろんお金を捨てるのは違法です。コンビニの募金箱に入れると良かったですね。
当時は今に比べると割と景気が良かったので、生活への負担は、あまり大きく感じませんでした。
消費税が導入された時の政権は「将来の税率アップは考えてない」と言ってたんですが、
その後5%へのアップがあり、今回さらに8%、やがて10%へとアップされそうです。
有名な「茹でガエル」のエピソードを連想してしまいます。
カエルを熱湯の中に放り込むと、熱くて飛び出してしましますが、常温の水に入れて、ゆっくりと
熱していくと、温度の上昇に危機感を感じずに、やがて茹であがってしまうというものです。
私たちは、二十年近くかかって、ゆっくりと茹であげられているように感じてしまいます。
もちろん10%で終わりになるという保証はありません。10%になれば、いずれさらなる増税案が出るでしょう。
ただし私は悲観してません。そのころには、もっとSNSが活用されてるでしょうから、
反対の声が無視せきなくなると思います。
「やめてくれー」の声を大きくすると、その前に10%アップが阻止できるかもしれません。
財源が必要なのは分かりますが、予算の無駄遣いをしながら税率を上げ続けるのはやめて欲しいです。
はっきりとした因果関係は証明されて無いようですが、どこの国でも消費税が導入されたり増税されると
自殺者が増えるというデータがあります。
特にギリギリの収入で生活している層にとっては、死活問題です。
「食費を減らすしかない」「孫に小遣いがやれなくなる」
なんて状況はキツいですよね。
収入のほとんどを生活費に使ってしまい、貯蓄ができない人たちは、お金持ちに
比べると消費税の負担率が相対的に大きくなってしまいます。
収入と支出が同じですから、8%と言えば、1年12か月だとすると1か月分の労働です。
生涯の労働年数で考えると、数年分になってしまうから恐ろしいです。
例えは悪いかもしれませんが、奴隷制や徴兵制を連想してしまいます。
もしその分が自由に使えたり貯金できたら、あるいは休息できたら、人生がだいぶ違いますもんね。
3月までは、増税前の駆け込み需要で、だいぶ売り上げや雇用が維持できてますが、4月からはその反動で
かなり落ち込みそうです。
私は3月に雀荘の改装をしたんですが、解体屋さんや大工さんも言ってました。
「今月いっぱい稼いだら、しばらく予定はガラガラですよ」
東京のタクシーは初乗りが20円アップされるそうですが、運転手さんがボヤいてました。
「値上げしたって、私らの給料が増えるワケじゃありませんからね。これまでも税金が上がるたびに
売り上げが落ちてるんだから、収入が減るのは確実です。タクシーには、増税前の駆け込み需要が
無いんだから、踏んだり蹴ったりですよ」
収入をカバーするために、休息時間も惜しんで働いて、事故を起こさないようにして欲しいです。
これはトラック・ドライバーのみなさんも同じだと思います。
節税は徹底的にやるべし
ただし脱税はダメ(お前がい言うな)
消費税がアップするので、3月末で倒産するゲームセンターがかなりあるそうです。
百円で遊ぶゲームが消費税に対応するのが難しいからです。
事業主は消費税の納税義務者ですから、たとえお客さんから消費税を貰ってなくても
「貰ったことにして払え」ということになってるんです。
ドリンク類の自動販売機は、わりと簡単に110円を120円に設定できるんですが、ゲーセンの
場合の改造は費用がかかってたいへんだそうです。
「1ゲーム110円というのも、アミューズメント施設としては気持ち悪いですよね」
知り合いのパチンコ店経営者の話では、パチンコは、一定金額あたりの貸し玉の数を減らすことで対応するそうです。
パチンコやパチスロで気になるのは、ホールが納税義務者なので、増税分を貸し玉減少だけでなく、出玉抑制
までせざるを得ないんじゃないかという点です。
ギャンブルのお金は、お客さんとホールを何回も行ったり来たりするので、その分税金が増えやすいんです。