こうして見ると、モンスターという言葉とは無縁のかわいらしさなのだが・・・。
この日戦った4チームは、セミファイナルの残り試合が2試合となった。
それぞれの状況を整理してみよう。
条件は、ある程度現実的なものを想定する。
首位のサクラナイツは、ファイナル進出当確と言っていい。
最終日は現時点での2位セガサミーフェニックス、3位渋谷ABEMASとの直接対決となる。
いわば「ファイナル0日目」という試合であり、この2チームをターゲットとして試合を進めることになるだろう。
4位パイレーツと5位雷電は、3/30がファイナル進出をかけた最終決戦。
この2チームは最終日を待たず全日程を消化するため、この日の2試合を終えて相手の順位を上回れば、かなりの確率で勝ち上がりが決まる。
ポイント面では、102.3ptのリードがあるパイレーツが非常に有利な状況。
パイレーツとしては雷電より上の着順でフィニッシュすることが絶対のミッションとなるが、その上でファイナルを見据え、できるならばなるべくポイントも稼いでおきたい。
一方の雷電は、2試合の直接対決でパイレーツとの順位を逆転しなければならない。
試合それぞれで見れば、パイレーツより上の着順を取ることはほぼ絶対条件。
最終戦に望みをつなぐためにも、特に初戦、何としてもトップを取りたい。
またいずれのチームも、上位チームが著しくポイントを減らした場合には、最終日の結果次第でファイナル進出が見えてくるケースがあることを付け加えておく。
最後に麻雀格闘倶楽部。
レギュラーシーズン3位フィニッシュで最終日に打つ権利を得ていた彼らだが、それ故にパイレーツ・雷電との直接対決がもう残されていない。
まずは月曜日に戦うチームがポイントを減らし、ボーダーラインが大きく下がることを願った上で、最終日の連勝にかけるしかない、という状況だ。
ただ、ツボにはまったときの爆発力はMリーグでも屈指のチームだけに、希望を捨てるにはまだ早いだろう。
3/31には、2チームの敗北が決定する。
どんな結果になろうとも、ファンのみなさんには最後まで選手を、チームを応援していただければと思う。
みんなで麻雀を、Mリーグを、思う存分楽しみましょう。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。