巷で流行りの「エセセレブ打法」に物申す!TEAM雷電・黒沢咲が示す真の「セレブ打法」【熱論!Mリーグ】担当記者:渡邉浩史郎

熱論!Mリーグ【Sun】

巷で流行りの「エセセレブ打法」に物申す!TEAM雷電・黒沢咲が示す真の「セレブ打法」

文・渡邉浩史郎/2020年3月29日

セミファイナルも最終盤に突入している。

サクラナイツU-NEXTパイレーツTEAM雷電麻雀格闘倶楽部が対戦する本日のMリーグ。下位2チームが目指すボーダーは、パイレーツだ。

雷電は明日もパイレーツとの直対が控えている一方、麻雀格闘倶楽部は今日が雷電・パイレーツとの直対最終日。事実上、下位チームにとって今日が天王山、天下分け目の戦いと言っていいだろう。

そんな状況で迎えた1戦目、雷電からはセレブお嬢、黒沢が先発。

やはり天王山ということで、各チームのエース級がぶつかる半荘になった。

1戦目

東家 佐々木寿人麻雀格闘倶楽部

南家 内川幸太郎サクラナイツ

西家 黒沢咲TEAM雷電

北家 小林剛U-NEXTパイレーツ

さて、やはり黒沢と言えば「セレブ打法」で麻雀界を風靡している打ち手だ。その高打点を見た打ち筋は今や麻雀界のトレンドにもなりつつある。

しかし一方でそうした手作り・攻めの部分のみが注目され過ぎている観も否めない。この半荘では、黒沢がそうした風潮に物申すかのように、真の「セレブ打法」を見せてくれた。そこに注目して見ていこう。

【東1局】

いつも通り愚形残りのイーシャンテンを外し、役牌一枚目をスルーしてたどり着いたこのテンパイ。を引いては三色を待つにも二手替わり。それならばしぶしぶながらリーチだ。

これを安目ながらツモ。裏もないセレブ的には不満な打点だが、先制パンチを決めていく。

【東2局】

セレブリティとはほど遠い手が続く。

打点の種となる手役やドラがないまま、9巡目にテンパイ。

ここはダマテン。いくら先制とはいえ、赤もドラも手役もない愚形のこの手では余りに押し返しが怖い。セレブ的にもダマの一手だ。

小林のリーチを受けて降りたように見えたが……

次巡は現物ではないで粘る。が通っていてのノーチャンス。切り順的にも当たらなそうな牌であれば、まだまだ押し返す可能性を残す。

ドラのを引いて、の暗刻落としで完全に降り。今リーチ者の小林がツモ切った牌であるが、その後に佐々木と内川が一応手出しを入れている。残り巡目と押す牌の兼ね合いで、ここは安全度を取った。

黒沢のセレブ打法というと高打点を見た手作り、押しと攻めの面が注目されがちだが、こうした受けの場面においても特に繊細な打ち筋を見せてくれる。

セレブは点棒を集めるだけでなく、不必要なことに点棒を使わないのだ。

この局は小林のアガリ。1300/2600のツモ。パイレーツを狙う雷電からすれば、決して良くはない展開だ。

【東3局】

親番を迎えた黒沢。

4巡目に選択。ここは切りとして目先のイーシャンテンと一気通貫は捨てつつも、上の三色や一盃口などを残して、更なる良形変化を見た形だ。

次巡、引いたのは一気通貫の裏目ともいえる。ここは……

切り!ソウズのリャンカンを嫌った!

を三色で使う1ブロックとして数えつつ、にくっついた一盃口なども逃さない。黒沢の強い打点意識が感じられる一打だ。

しかし次巡引いたのは、瞬間非常に弱い。とはいえ678の手替わりもあるため、素直に打とした。

そこに寿人のリーチが飛んでくる。

リーチを受けてこの形、黒沢は……

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