熾烈を極めるボーダー争い、鈴木たろうの選択は赤坂ドリブンズ浮上のきっかけになるか【Mリーグ2021観戦記2/8】担当記者:江嵜晋之介

熾烈を極めるボーダー争い
鈴木たろうの選択は
赤坂ドリブンズ浮上の
きっかけになるか

文・江嵜晋之介【火曜担当ライター】2022年2月8日

残り20試合を切り、いよいよ佳境に差し掛かったレギュラーシーズン。
1試合ごとの順位変動が気になってくる時期だが、今シーズンは7位以上のポイント差が大きくないため、例年より順位変動が多くなっている。

トップラスで100ポイント程度差を縮めることができるルールであるため、現在首位のパイレーツでさえ安全圏とは言えない。
1戦目では今期不調だった村上淳の大トップによって、ドリブンズはプラス域目前まで浮上。

5位との差は93.9ポイントと1試合で入れ替わるところまでたどり着くことに成功し、ボーダー争いは熾烈を極める展開となった。

接戦になるほど、1つの選択がその後の展開に及ぼす影響はより大きくなる。
2試合目に登板したのは鈴木たろう

直近3着が続いいたたろうだが、村上に続きなんとしてもトップを勝ち取り、チームをプラス域に導きたいところだ。

第2回戦
東家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
西家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)

2試合目、試合が大きく動いたのは東2局2本場だった。
7巡目、親番の松本は七対子のテンパイを入れる。

【赤5ソウ】を引いたことでドラの中単騎ならダマテンでも12,000点の勝負手。リーチをかけて強引に6,000オールを引きにいく手もあるが、ここはダマテンに構え他家からこぼれるのを待つ。

同巡、西家茅森の手牌がこちら。

タンピン高目一盃口のイーシャンテン。
前巡に安全牌の発をツモ切ってまで【4マン】を残したところに【5マン】を引いてきたところ。

雀頭がなく、【8ソウ】が3枚見えていたためやや不満な形だったがこれでの不満の無いイーシャンテンに。
茅森は打【6ソウ】を選択する。

テンパイになる受け入れ枚数が一番多いのはもちろん【8ソウ】
しかし二盃口を逃さない超高打点思考の一打を見せる。
次巡【8ソウ】を引きさらに盤石に。

同じく8巡目、たろうの手牌。

345の三色が見えるがカンチャンが残っておりやや苦しい。
たろうはカン【4ソウ】を固定する打【7ソウ】を選択。

場にピンズが切られておらずカン【8ピン】の場況が良くない、かつ【2マン】【5マン】の場況が良いため【7ピン】【9ピン】を頭にしてターツの振替を狙う。
仮に345になったときも先に【7ソウ】を切っておけば【4ソウ】の出アガリ率も上がりそうだ。

次巡、たろうは【2ソウ】を引き打【5ソウ】。さらに次巡【1ソウ】引きでテンパイする。
ただ元から自信のなかったカン【8ピン】待ちになってしまったため、テンパイとらずの【9ピン】切りを選択する。

そして次巡、引きてきたのは【3ピン】

【3マン】【4マン】【4マン】【赤5マン】【6マン】【6マン】【3ピン】【4ピン】【5ピン】【7ピン】【1ソウ】【2ソウ】【3ソウ】 ツモ【3ピン】 ドラ【中】

打牌の候補は【7ピン】【3ピン】だが、この選択は非常に難しい。
マンズを【2マン】【5マン】の両面と捉えれば【3ピン】が頭になりやすい打【7ピン】が優れているが、場況が良いと思っていた【2マン】が直前に切られ3枚見えになってしまった。
【6マン】を頭と捉えてピンズのくっつきテンパイと見れば【4ピン】が既に2枚見えている分【7ピン】の方が優秀で打【3ピン】となるが、【9ピン】を切っているためフリテンになる可能性がある…。

たろうは小考の結果、打【3ピン】を選択する。

改めて考えても優劣がつけ難い微差の選択であるように思えたが、この選択が結果に大きく影響することになる。

直後、【6マン】を引き入れた茅森が【4ピン】【7ピン】待ちでリーチ。

\近代麻雀の新刊・好評発売中!/
  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!