麻雀番組を10倍楽しく見る方法【第2回】どうして俳優の萩原聖人さんがMリーガーなの?【黒木真生】

麻雀番組の基本知識を0から教えます。

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文・黒木真生

Q1
どうして俳優の萩原聖人さんがMリーガーなの?

元々、プロ雀士の大会に出場して優勝するなど実力的にはプロ並みと言われてきましたが、Mリーグ発足を機にプロ団体に入り、ドラフト会議で指名されました。

●萩原さんプロ入り前の実績※★はプロ雀士の大会
「第6回麻雀最強戦著名人大会」優勝
「New Wave CUP」(MONDOTV)優勝★
「第5回モンド杯」(MONDOTV)優勝★
「第1回東風王決定戦」(Gyao)優勝★
「THEわれめDEポン!」(フジテレビ)優勝10回

●無試験で特別にプロ入り
以前から日本プロ麻雀連盟というプロ麻雀団体が萩原さんにプロ入りを打診していたのですが、2018年6月にMリーグが発足したことを機に萩原さんはプロ入りを決意しました。Mリーグのチームと契約するにはプロ団体に所属している必要があったからです。これを受けて連盟では緊急理事会が開催され、萩原さんの無試験合格が決まりました。無試験合格は異例中の異例でしたが、過去の実績と実力から判断し、理事の全員が賛成しました。また、段位は五段と認められました。

●萩原プロとしての活動
TEAM RAIDEN/雷電が1位指名しMリーガーになった萩原プロは、それまであまり出演しなかったバラエティ番組などのオファーを受け、もっぱら麻雀とMリーグを話題にするようになりました。初めて自宅にカメラが入ることを許可したり、交際相手のことをネタにするなど、これまでのポリシーを許容範囲ギリギリまで曲げ、プライベートを切り売りしてまでテレビに出演し、麻雀とMリーグを宣伝することに尽力しています。
写真集やエッセイなどのオファーもことごとく断ってきた萩原プロですが、竹書房から「逆境の凌ぎ方」という麻雀戦術書も発表しました。初の著書が麻雀戦術書というのも萩原プロらしいですね。
また、プロ連盟のリーグ戦には俳優業の都合で出場できていませんが、短期間で行われるタイトル戦「十段戦」にはスケジュールの合間を縫って出場し話題を呼びました。

Q2
プロ雀士ってどういう人?

プロ団体に所属している人をプロ雀士と呼びます。Mリーグをはじめ、プロ雀士しか参加することができない麻雀対局がいくつもあります。

●主要プロ団体一覧
数多くのプロ団体が存在していますが、中でも以下の5団体が多くのメディアから認められています。Mリーグと麻雀最強戦のプロ大会は以下の5団体に所属している選手しか参加することができません。

日本プロ麻雀連盟
最高位戦日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀協会
麻将連合
RMU

●なぜこの5団体だけなの?
麻雀プロ団体は「自称」することが可能です。全国各地にプロ団体を名乗る組織がありますが、上記の5団体は定期的に会議を行うなどある程度のまとまりを見せており、歴史と成り立ち、所属選手の知名度や過去の実績などからメディアならびに麻雀ファンによる支持を受けています。

●プロ団体に入るにはどうすればいいの?
各団体が主催するプロテストに合格すればプロ団体に入会することができます。各団体ごとに審査の基準が異なるため、ある団体のテストで不合格だった人が別の団体に入れるということもありえます。
テストはどの団体でも筆記、面接、実技の3つに分けて行われています。

Q3
プロ雀士は儲かるの?

囲碁や将棋のプロと違い、プロ雀士は団体に所属するだけでお給料をもらうことはできません。それぞれが個人事業主であり、団体に所属するために会費を納める必要があります。ゴルフやテニスのプロと似たような業態です。

●プロ団体は商店街?
商店街は独立した商店の集まりですが、アーケード屋根の補修や道路の清掃費用など、全体にかかるお金を各店舗の会費でまかなっています。同じようにプロ団体も各選手から会費を徴収し運営に充てています。また、商売はあくまでも自由競争ですが、お互いの不利益になったり不毛な争いにならないような一定のルールがあり、それを守らないお店ははじきだされてしまいます。そういった部分も麻雀プロ団体と似ています。

●試合の自主運営
事業面では商店街のような状況ですが、タイトル戦などを自主運営しているのは囲碁や将棋と似ています。立会人や記録者などは試合に出ない選手が担当しています。そういった人たちの人件費は、出場選手のエントリー費から捻出されています。

●タイトル戦の賞金
タイトル戦の賞金は、その試合を放送する媒体が提供することがほとんどです。最も高額なのはMリーグの5,000万円ですが、これはチームに対し支払われるものなので、各選手がいくらもらえるかは契約内容次第となります。次に高額なのは竹書房が主催する麻雀最強戦で300万円です。プロ団体が主催するタイトル戦賞金は200万円から50万円ぐらいまでで、規模によってさまざまです。

●どうやって生活しているの?
有名なプロ雀士であれば、雀荘のゲスト、テレビ番組やゲームなどの出演料、著書の印税などで収入を得ることができます。ほか、雀荘勤務や経営、麻雀教室の運営や講師などの仕事をするか、サラリーマンなどほかに本業を持っている人がほとんどです。Mリーグは1年契約で最低年棒400万円と定められています。

文・黒木真生

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