電光石火の小三元！ チーム２連勝を決定づけた佐々木寿人の豪快さと冷淡なリーチ【Mリーグ2020観戦記10／20】担当記者：危険な鬼太郎

内川の手牌の速度がそうでもない！と思い、を手出ししてリーチを宣言した。

一応、これは待ちリーチをするのならば何かを手出ししてからリーチした方が良い。そもそも瀬戸熊が待ちで即リーチをしなかったのは、が4枚切れで不満だったからだ。

ツモ切りリーチ＝手牌に何か良くない要素がある。

と思われて相手に舐められてゼンツッパされる可能性があるので、出来るのならばカラ切ってリーチをしたい。

は山に残っていたが…

内川は待ちを単騎に変えて、これを瀬戸熊から直撃！

ホンイツイッツードラ赤の12000をトップ目から打ち取ったので大混戦になった。

南4局1本場　ドラ

寿人がをポン！

ここはイーシャンテンには受けず、打。

2900のイーシャンテンに受ければアガリは堅いだろうが、トップは決まらない。ここはホンイツにまで向かって12000に仕上げたい所。

を重ねて打。小三元ホンイツのイーシャンテン。ここはホンイツの気配を少しでも消すためにを切って、最終手出しをにして速度をごまかしたい所だ。

しかし、寿人のツモは止まらず、

これをすぐにツモ！小三元ホンイツの6000オール！

これでほぼトップを決めて、寿人が攻勢に出る。

南４局2本場　ドラ

寿人がドラのを切って七対子のリーチ！

普通ならばドラの単騎でリーチをして6000オールを引きに行きたいが、寿人の捨て牌にはがある。

つまり、筋の待ちは完璧な迷彩が掛かっているので出やすいと踏んだのだ。

自分の手牌も赤１含みの七対子なので最低でも9600点は保証されている。アガリにくいドラ単騎で6000オールを引きに行くよりも、9600を手堅く狙う方が得になると踏んだのだ。

このドラのは魚谷にポンされたものの、メンホンのイーシャンテンの内川がを出し、

リーチ七対子赤の9600のアガリ！

寿人の大トップでこの半荘は幕を閉じた。

月曜日に続いて火曜日もかなり点棒が派手に動く面白い展開となった。だが、まだまだ序盤戦。中盤戦や終盤戦に入ればもっとバチバチの戦いが見れるはずだ。

まだ序盤戦の山場にすら入っていないのにこの面白さならば、これ以降の戦いが楽しみである。