「天才すぎる」の異名にふさわしい! 混沌を生き抜く茅森早香の冷静な立ち回り【Mリーグ2020観戦記10/20】担当記者:ZERO

流局を挟んで、茅森の連チャンが続く。

まずは前原がリーチ。

前原「行く道行ったらんかーい!」

このリーチを受けた茅森が、珍しく考え込む。

こんな手をしていた↓

ドラが3枚でオリたくない。
789の三色があり、仕掛けも効くのでストレートに打が普通。

唇を噛みながら考え込む茅森が紡ぎ出したのが…

だった!
「同じ危険ならまっすぐ」
と考えるのが普通だけど、は同じ危険でも、危険度が大きく変わってくる。

そしてを切ってしまうと、周りをキャッチできない。
前原の捨て牌にはマンズは一切通っていない。そういう意味では「危険牌吸収性能が高い牌」と呼ぶことができる。

このってなかなか打てない。
押し過ぎでもなく、背を向けるわけでもなく。

中庸で、バランスの良い選択を茅森が取ったわけだ。

今シーズンの調子の良さを感じることができる「天才すぎる」選択と言えよう。

この局は前原が1300・2600をアガり、ようやく男性陣に初アガリが出る。

堀、最後の親での押し引きダンス

南2局

強運なんかじゃなくていいっ!奇跡もいらないっ!平運っ!起こってくれよっ!オレにごく普通の現象確率

と祈るように配牌を開ける堀。

うむ。本日の中では一番いいかもしれない。

まさに普通の現象が来たって感じだな。

ってか今日の主人公俺だよな?こっからホーリーナイトが始まるんだよな?

6巡目、黒沢からリーチが入る。

ったくまたセレブか!あの人出禁にして!

黒沢のリーチを受けた堀の手牌がこちら↓

真っ直ぐ打つなら打だけど2シャンテンかー。
セレブのリーチはいちいち赤くて待ちもいいからな。

のトイツ落としをして、ツモに聞くか。

手が進み、ここからを切って攻め返す↓

メンピンドラドラのイーシャンテン。これなら押すに見合う。

ピンチになったら悟空が来てくれるんだよ!

が、テンパイせずに流局。

悟空ーーーーーー!

振り返ると、堀はこのをチーする手があった↓

も苦しい。ケーテン取って次局に望みをとるか、この手で高打点を決めるかは難しい。

ここ1回スルーしても、はまた鳴けるかもしれないし、もポンできそう。

実際に、茅森はをトイツで持っていて、連打してもおかしくなかった。
しかし次に堀がをツモり、そのをツモ切らずに安全になったを手出しした↓

この手出しを見た茅森は、を連打することなく、他の牌を切った。

この手出しのおかげで親の連チャンを逃した格好に。
(実際にはチーすると黒沢がツモっていたが)

1巡の判断で、運命が混沌の渦中へと

南3局1本場

親の前原が仕掛けを入れている最中に、黒沢がテンパイ。

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