流局を挟んで、茅森の連チャンが続く。
まずは前原がリーチ。
前原「行く道行ったらんかーい!」
このリーチを受けた茅森が、珍しく考え込む。
こんな手をしていた↓
ドラが3枚でオリたくない。
789の三色があり、仕掛けも効くのでストレートに打が普通。
唇を噛みながら考え込む茅森が紡ぎ出したのが…
打だった!
「同じ危険ならまっすぐ」
と考えるのが普通だけど、とは同じ危険でも、危険度が大きく変わってくる。
そしてを切ってしまうと、周りをキャッチできない。
前原の捨て牌にはマンズは一切通っていない。そういう意味では「危険牌吸収性能が高い牌」と呼ぶことができる。
このってなかなか打てない。
押し過ぎでもなく、背を向けるわけでもなく。
中庸で、バランスの良い選択を茅森が取ったわけだ。
今シーズンの調子の良さを感じることができる「天才すぎる」選択と言えよう。
この局は前原が1300・2600をアガり、ようやく男性陣に初アガリが出る。
堀、最後の親での押し引きダンス
南2局。
強運なんかじゃ…なくていいっ…!奇跡もいらないっ…!平運っ…!起こってくれよっ…!オレにごく普通の現象…確率…!
と祈るように配牌を開ける堀。
うむ。本日の中では一番いいかもしれない。
まさに普通の現象が来たって感じだな。
ってか今日の主人公俺だよな?こっからホーリーナイトが始まるんだよな?
6巡目、黒沢からリーチが入る。
…ったく…またセレブか!あの人出禁にして!
黒沢のリーチを受けた堀の手牌がこちら↓
真っ直ぐ打つなら打だけど2シャンテンかー。
セレブのリーチはいちいち赤くて待ちもいいからな。
のトイツ落としをして、ツモに聞くか。
手が進み、ここからを切って攻め返す↓
メンピンドラドラのイーシャンテン。これなら押すに見合う。
ピンチになったら悟空が来てくれるんだよ!
が、テンパイせずに流局。
悟空ーーーーーー!
振り返ると、堀はこのをチーする手があった↓
もも苦しい。ケーテン取って次局に望みをとるか、この手で高打点を決めるかは難しい。
ここ1回スルーしても、はまた鳴けるかもしれないし、もポンできそう。
実際に、茅森はをトイツで持っていて、連打してもおかしくなかった。
しかし次に堀がをツモり、そのをツモ切らずに安全になったを手出しした↓
この手出しを見た茅森は、を連打することなく、他の牌を切った。
この手出しのおかげで親の連チャンを逃した格好に。
(実際にはチーすると黒沢がツモっていたが)
1巡の判断で、運命が混沌の渦中へと
南3局1本場
親の前原が仕掛けを入れている最中に、黒沢がテンパイ。