競技麻雀では、普段の麻雀と違い条件戦になることが多々あります。
そして、その条件戦でどう打つかも非常に重要です。
今回はMリーグファイナルステージ、最終戦を挙げます。
問題
大まかな状況を説明しますと
風林火山の勝又健志選手が、現在リードしています。ドリブンズの村上選手はほぼ優勝の可能性は無く、アベマズの多井隆晴選手は勝又選手を4着にしてトップ、サクラナイツの内川幸太郎選手は勝又選手を3着にしたトップが必要な状況です。
つまり、勝又選手は2着以上でほぼ優勝で、3着だとしても内川選手がトップじゃなければいいという圧倒的に有利な状況です。
それでは、ここで問題です。
チートイツ単騎をテンパイしている勝又選手、を引いてきてどうしたでしょうか?
・
・
・
解答
解答 切りリーチ
解説
とにかく4着になりたくないこの状況で、現在ドラも赤も一枚も見えていません。
反撃が怖いので、チートイツのみならヤミテンにする、という方が多いのではないでしょうか?
しかし、勝又選手はここで強くリーチと行きました。
その思考を探ってみたいと思います。
①この単騎は、3枚見え、3枚見え、1枚見えで、待ちとしては絶好
②チートイツのみ1600点だと、まだまだこの先不安が残る
③全員が勝又選手を沈めたいので、加点できるときには加点したい
④仮に放銃しても、まだ東一局なので取り返すチャンスは多い
この辺りでしょう。
特に大事なのは、③です。
4着を避けよう避けようと慎重にやりすぎると、加点できる時にできず、その結果ジリ貧で4着を引いてしまうことはよくあるのです。
条件戦だから硬く打つのではなく、条件戦だからこそ思い切って打つ! という気持ちが大事になってきます。
そしてこの勇気のリーチがどうなったかと言いますと…
親のドラアンカンが入り追いかけられましたが見事和了りきり、裏ドラも2枚乗って満貫の和了となりました。
この和了で大きくリードした勝又選手は、その後危なげない立ち上がりで見事2着をキープして、EX風林火山の優勝の立役者となりました。
Mリーグ2020シーズン、優勝はEX風林火山でした。おめでとうございます!!
渋川通信
YouTubeチャンネル開設しました! 渋川式 麻雀通信といいます。色々やってますので、覗いてみてくれると喜びます!