チートイの待ち。
は前原の現物で、誰が掴んでも出そう。ラス前のトップ目で、出アガリ3200は3500+供託1本は、悪くない。そう思って黒沢はダマテンに構えた。
次の巡目に、こらえきれないようにツモ切りリーチを打った。
黒沢は、ツモ切りリーチなら19牌は読みの外側になる…ということと、ここで突き放してオーラスをより楽にするという2点の判断があったのだろう。
しかし、このリーチが運命の振り子を混沌の渦中へと誘う。
即座にを掴む茅森。
ダマならなんの迷いもなく出ていた牌だ。
このを茅森がしっかりと止め、その一瞬を突いて前原が反撃の狼煙を上げる。
役牌ドラ3の4000オール!
キレッキレの茅森
南3局2本場
茅森が天才性を見せつける。
茅森はずっとこのシャンポン待ちでテンパイしていた↓
しかしを掴んで…
惜しげもなく、の暗刻を切り出す。
この時、は下家の堀の当たり牌だったのだ。
何が起きた。
牌図を見て検証しよう↓
たしかには仕掛けている前原(対面)と堀(下家)に通っていない。
しかしながらで放銃してもドラがなので安目である可能性が高い。
前原はのトイツ落としの時に迷っているそぶりがあったのでノーテンがあり得る。
堀はピンズならしか残っていないが、ソウズがまるきり通っていない。
それでも止めたわけは…。
堀の点棒状況からして、マンガンありそう。
ここで放銃したら次局が苦しい。
それなら無理せずに堀にアガってもらって、オーラス勝負にしたほうがトップ率が高そう。
おそらくこれらのことを感性で処理したのだと思う。
だから「天才すぎる」と言われているのかもしれない。
この局は流局。
遅がけに牙をむく堀
南3局3本場
そろそろワイにも何か喋らせんかい!
堀はこの配牌↓
相変わらず赤が見当たらんが、役牌トイツが2つ。
ホンイツ好きのワイ好みの配牌やないか。
しかし、マンズ・ピンズ・ソーズがキレイに3枚ずつってバカにしとるのかい!
堀は打。
一直線にホンイツにいくわけではなく、堀はここからを切った↓
オヤジが下でチョロ付くからやり辛いったらありゃせんわ。
次にをツモり、いよいよホンイツ一直線に。
そしてまたしても黒沢からリーチが入り、このをノータイムでプッシュ!
前原も3フーロしている。
ダボが!オリたくても安牌がないし、ついでに失うものもないわ!ガハハ
そしてとうとうテンパイした↓
堀は手を止める。
打か打か。
黒沢はソウズがノーヒントで、前原にはが通っている。