安全牌候補として残したが重なった。トイツ選択だ。絶対に失敗したくない。
告白の言葉を探す乙女のような表情で、和久津が切った牌は、
だ!
はション牌、が切ってあることも手伝って、これは外したくない。も2枚残りで残したい。
残るとはどちらも1枚切れだが、は横に伸びる。との兼ね合いも含めて、
を引いたときのソウズの形を重くみて、和久津はを選んだのだった。
を落としきった和久津は、
を持ってきた!狙い通りだ!
だが、イーシャンテンなのは和久津のみならず、園田も、そして、
この手格好になっていた岡田もだった。ターツをなかなか決めきれない気持ちが、を斜めに傾ける。
岡田の選択は、
打だった。和久津の河に高いソウズを嫌って、マンズとピンズに活路を見出した一打だ。
次巡、
「リーチ」
和久津だった。
目論見通りにソウズをキャッチ。ドラ5赤1の強烈な手だ。
このリーチを受けた岡田、
払う途中だったと、のコンボはいかにもキツイ。戦線離脱を余儀なくされる。
厳しい手だった萩原も受けにまわる。あとは園田だ。
14巡目、
園田はしぶとく役アリのテンパイを入れる。
その後、を引いて打。危険な牌は一枚たりとも切らずに、ツモによるアガリを狙う。
園田vs和久津。両チームのファンが祈るなか、この局を制したのは、
「ツモ」
和久津だ!!リーチツモドラ5(4枚は画像の外)赤1裏2の倍満!!!
4000-8000のアガリで園田を逆転した和久津。
だが、南4局にストーリーがもう一つ用意されていた。
園田が、ツモれば逆転のリーチをかけ、
萩原から出たこのをスルー!!期待値とトップを追い求める。
園田がツモれば逆転勝利。流局すれば和久津の勝ちだ。
結末は、
流局。園田のツモアガリは、ならなかった。
対面萩原のポンがなければ園田はツモアガリをしていた格好だが、萩原は条件を満たすポン。当然の仕掛けであって、自然な結果と言えよう。
喰い流れた2枚目のアガリ牌を見た園田の表情。悔しい心の内がにじみ出ていた。
かたや、流局後に園田の見逃しを確認して、はにかむ和久津。強烈な一撃で作ったリードを守り切って、今季初勝利を飾った。
この日、新ドラとなるを暗カンしてからはナチュラルな表情が多く見られた和久津。
「(カンしてから)場を見やすくなった」とインタビューでも語っていたように、これからも自然体で打っていけば、いいアガリを何度も決められるのではないだろうか。
本当にこのポーズは和久津によく似合う。もっともっと見たいと思っているのは、私だけではないはずだ。