シミュレーションしながら試合を振り返り! Mリーガー“勝負所”何切る6選【Mリーグ2020観戦記12/17】担当記者:ゆうせー

第6問

を引いてテンパイだ!

ここは…

 

切りテンパイはずし 切りダマ 切りリーチ ④その他の選択

 

黒沢の選択は、

切りテンパイ外し!

④その他の選択だ!

は自分が4巡目にカン出来るところから1枚外している牌だ。自分の目から6枚見えているは一発では打ちづらい。となると、テンパイをキープするには打だ。自分が親ということもあって、勝負できる手格好になったらリーチでぶつける、といった考えだろう。

【考察】

たしかには多く見えているが、上の画像のように単騎にとった場合でも、どのみちこの後でを1枚切らないとテンパイしなさそうだ。

リャンメンターツを払っている多井は好形の待ちである可能性が高く、分がいいとは言い難い。しかし、黒沢は親番である。ここは手変わりを待たずに、待ちの枚数を出来る限り多くしてリーチに行くのがよいのではないだろうか。

ちなみに私の勝手なイメージでは、黒沢は打ダマとして、789三色かリャンメン待ちに変化したらセレブリーチを敢行するか!?と予想をしていたが外れてしまった。

筆者のオススメ…打リーチ

その後の黒沢の押し引きがまた難しい。

次巡にを引いて、

を止めてテンパイを崩した!

次にを重ねてフリテンで張り返す。

そして、

を持ってきて打点アップ。

ここで黒沢は、

とした。現状ののフリテンシャンポンではさすがにアガリは厳しい。を置いておくことによって、ソウズの真ん中でターツを作っての押し返しを狙った一打だ。

一度止めたの危険度は承知の上で、も使い切ることで打点をあげようと考えたのではないだろうか。前述したの切りにくさもあったのだろう。

「ロン」

これが多井のリーチタンヤオピンフドラ、8000点に放銃となった。

この放銃が響き、黒沢は4着でこの試合を終えることになる。今シーズンのラス無し記録が残念ながら途切れてしまった。

だが誰もがみな、いつかはラスをひくものだ。むしろプレッシャーから解放された、さらに華々しいセレブ打法をまた次の試合から私たちに見せつけて欲しい。

南1局は、

多井とのリーチ合戦を亜樹が制し、和久津から3900の出アガリ。

南1局1本場は、

和久津が小四喜テンパイ!

しかし、ツモ番がない!和久津の一人テンパイで流局。

続く南2局2本場は、

再び和久津の一人テンパイ。

トップ目亜樹との差を着実に詰めていく。

南2局3本場は、

黒沢がリーチを放つも一人テンパイで流局。

均衡が破れたのは南3局4本場だった。

8巡目、亜樹がピンフダマテンを入れ、

直後に和久津がツモアガリ!ツモ赤、500-1000は900-1400のアガリで亜樹を300点上回ってトップ目でオーラス迎え、

南4局も中盤で役アリダマテンを入れて、ツモアガリを果たす。

苦しい位置にいるフェニックスに、嬉しい嬉しいトップを持ち帰った。

この半荘は、東1局でとりあげたように、ストレートな手組がトップに結びついた印象だ。表情や麻雀からも、確実にMリーグに順応していているのが伝わってくる。

インタビューでも「5連勝」という言葉が出てきたが、フェニックスが蘇るにはここから勝ちを重ねたいところだ。

ということで、今チームで一番調子のいい、

茅森のセガサミーポーズをして験を担いだ、お茶目な和久津なのでした。

あっ…

次は照れて早く帰らないでくださいね!

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