【クイズ】解けたら君もMリーグ勉強家31【文・渋川難波】

その31 この人ならこうするだろう、を意識する

麻雀対局を見ていると、この人ならこうするだろうな、と思うことはよくあるでしょう。
特にMリーグで、何度も見る選手や好きな選手だと尚更です。
しかし、「この人ならこうするだろう」と思っていたのにその予想が外れた場合、それには必ず理由があります。
それでは早速例題です。「鳴きの魔術師」と呼ばれるほど、積極的な仕掛けをする園田賢選手。

この状況で出た【南】を、鳴いたでしょうか?鳴かなかったでしょうか?
理由も込みで考えてみましょう。

解答

ポンせず
解説
【南】は役牌です。鳴いた方が和了りには明らかに近づくでしょう。
仕掛けを多用する園田選手は当然の鳴き……と思いきや、しませんでした。
ここで、「ふーん、しないんだ」と終わるのではなく、「何故だ!?理由を考よう!!」と、しっかり掘り下げていくのが今回のテーマです。
さてそれでは一緒に園田選手の気持ちになってみましょう。

①現状南一局で、上と離れた三着目。四着目とは千点差。つまり、安く和了ってもあまり意味はなく、できれば高い手を和了って上に近づきたい
②鳴くとほぼ2000点か3900点
③鳴くと頭が無くなってしまう
④鳴くと安全牌も激減する
⑤じゃあ、鳴かない

おそらく、こんな考えでしょう。
これをわかりやすくまとめますと
「打点と安全度を犠牲にして鳴くのに、スピードがたいして上がっていないから、鳴かない」
と、なります。
そしてここからが大事なのですが
「仕掛けが多い園田選手ですらこれを鳴かないのだから、よっぽどこれは損なことなんだな」
ということを理解するのです。
格言風味に言いますと
「園田選手ですら鳴かない牌は、絶対鳴かない」
そしてこれは他にも色々言い換えることができます。
「黒沢選手ですら鳴く牌は、絶対に鳴く」
「多井選手ですら押す牌は、絶対に押す」
「前原選手ですらオリる牌は、絶対にオリる」
各選手の特徴を理解すれば、こういう勉強方法もあるのです。
これを全選手分当てはめれば、ものすごく強い打ち手になれそうですよね?
意識していなかった方は、これから意識してみると良いでしょう。
それでは、また!

渋川通信

リーグ戦が開幕して、現在なんと僕は首位です!この調子で頑張りますので、応援よろしくお願いします!

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