変わりゆく条件の中で 二盃口を決めた茅森早香の長い長いオーラス【Mリーグ2020観戦記1/7】担当記者:東川亮

 

 

二人の真っ向勝負、テンパイはほぼ同時だった。

茅森が石橋のをチーして待ち、松本も茅森のテンパイ打牌をチーしてテンパイ、待ちに。

これが最後のぶつかり合いか、それともまだ続くのか・・・。

最後のワンピースは、茅森の元に訪れた。

を引き入れての、500-1000は1000-1500。

長いオーラスの終了、そして自身の逆転トップを告げる申告だった。

この試合の開始時点で、フェニックスのトータルポイントはマイナス400超まで落ち込んでいた。

昨シーズンのレギュラーシーズン後半、敗退ゾーンにいたEX風林火山赤坂ドリブンズが非常に厳しい状況に置かれたことを考えれば、後半戦に離れた最下位になってしまうのはどうしても避けたい展開だったはず。

それだけに、茅森の活躍は数字以上に大きい意味を持つ。

12月中旬以降は茅森と和久津晶の二人で戦うことが多かったフェニックスだったが、来週からは昨シーズンを席巻した二枚看板、魚谷侑未近藤誠一が本格的に戦列復帰することが予想される。

二人とも今シーズンの成績は決していいとは言えないが、このままで終わるはずがないことは誰しもが分かっているはずだ。

不死鳥は、鮮やかに蘇ることができるのだろうか。

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