やっほーい! 儂じゃよー! 新年明けましておめでとーーなのじゃ!
新年一発目のキンマwebに、麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃が見参じゃー!
2021年も楽しい麻雀配信とコラムをいっぱいお届けしていくので、今年もよろしくお願いするのじゃ!
お正月の風物詩と言えば箱根駅伝! 追いつ追われつの展開には、見ているこちらまで思わず手に汗握ってしまって……っと、追っかけが熱いのは麻雀にも言えることじゃな? というわけで、今回のテーマはずばり、「追っかけリーチ」じゃ!
【通常のリーチと追っかけリーチの違い!】
攻撃の基本はリーチじゃ! なにしろ宣言するだけで1翻アップするのに加えて、一発や裏ドラの偶然役が重なることもあるので、門前で聴牌したらほとんどのケースでリーチをかけるのがお得じゃ!
ただしそれはあくまで、自分が先手(まだ誰もリーチをかけていない)の状態で門前聴牌ができたときのお話。ときには他家からリーチがかかったあとに、遅れて自分が聴牌することも多々あるものじゃ。
そんなときに追っかけリーチをするか迷ったこと、誰にでも覚えがあるんじゃないかのう?
そこで今日は、追っかけリーチをするとき、しないときの基準についてお話していくのじゃ!
先手を取れたときのリーチと追っかけリーチの最大の違いとは!
それは、追っかけリーチは既に他家からリーチがかかっているということじゃ。
「当たり前じゃん!(ズコーッ)」と思うかもしれないけれど、これが非常~~~~に重要じゃ。なぜなら、リーチをかけると「その後のツモ牌は、和了牌以外は全て切らなければならない」ためじゃ。
自分が先手でリーチをかけた場合は他家がまだ聴牌していないことが多いため、このデメリットはさほど怖くはないものじゃ。仮に自分のリーチの打点が安かったり待ちが悪くとも、まだ聴牌していない他家がオリたり手を崩して回ることによって、放銃の可能性はぐぐっと減るためじゃ。
しかし! 追っかけリーチの場合は、少なくとも一人は既に聴牌を入れており、しかもオリてくれないことが分かっているのじゃ。
リーチの大きな効能である「他家がオリてくれることによる放銃率の低下」が、少なくとも一人に対しては効かない! そのため、どんな危険牌を掴んでもツモ切らなければならないリーチのデメリットが、通常のリーチよりも大きく高まるのが追っかけリーチの特徴じゃ。
【ポイントは「打点」と「待ちの良さ」!】
つまり、追っかけリーチは先制リーチよりもリスクの伴うリーチじゃ。
危ない橋を渡るからには、先制リーチよりも慎重に。その危険に見合うだけの強いリーチが打てる手牌のときにだけ追っかけリーチを打つようにするのがオススメじゃ!
では、その「追っかけリーチをするだけの価値がある、強いリーチ」とはどんなものか、読んでいるお主も気になっていることじゃろう。さっそく基準を説明していくのじゃ!
そもそも、強いリーチの三条件は「速さ・打点・待ちの良さ」と以前の記事で紹介したのを覚えてるかのう? (忘れちゃった方はいまいちど読み直してほしいのじゃ!)
しかし追っかけリーチの場合、既に他家からリーチを受けているために、「速さ」ではすでに遅れをとっている状態じゃ。
ということは……? そう! 残る「打点」か「待ちの良さ」の二つのうち、最低でも一つは満たしたときだけかけるようにするのじゃ!
【具体例で紹介じゃ!】
まずは「打点」が十分あるから追っかけリーチをするケース。
これは「リーチ+2翻」以上の打点があるのが基準じゃ!
これなら出アガリでも最低5200点、ツモれば満貫! 待ちは悪いけど、既にリーチをした上家が掴んで放銃する可能性も大いにあるのじゃ。リスクを負うだけの価値がある、「強いリーチ」じゃ!
続いて、「待ちの良さ」が強いため追っかけリーチをするケース。こちらはリャンメン以上の広い待ちか、出やすい字牌待ちが基準じゃ。
リャンメンのような広い待ちはめくり合いでも勝ちやすいので、相手のリーチを潰すチャンスでもあるのじゃ! 安手で追っかけるのは怖いと感じる人もいるかもしれないけど、こうした手で追い付いたら積極的に追っかけリーチを打ちたいところじゃ👊!
また、追っかけリーチの待ちがシャンポンとリャンメンで選べるときは、リャンメンにするのがオススメじゃ! なぜなら、和了牌の枚数が広いリャンメン待ちにすることで、めくり合いの勝率が上がるためじゃ。
和了率の低下を打点で補うという戦術を以前ご紹介したけれど、
(覚えてるのじゃ? たとえばリャンメン待ちと字牌とのシャンポン待ちが選べるときは、枚数は少なくても打点のアップする役牌シャンポンにしよう! というお話だったのじゃ)
追っかけリーチの場合、和了率を低下させることは自身の放銃へと強くリンクするため、なるべく広い待ちを選ぶのが無難で堅実じゃ!
【親番中は積極的に!】
そして、この「打点」と「待ちの良さ」に加えて、追っかけリーチを打つケースが実はもう1つあるのじゃ! それは「自分の親番のとき」!
親の場合、リーチ者がツモ和了った時の失点が親被りによって増えるため、ベタオリしてもその局の平均失点は自分が子のときよりもより大きなマイナスとなるのじゃ。そのため、和了って他家の和了を阻止することのメリットが上昇するのじゃ! また、親ならば打点も1.5倍になり、和了や聴牌流局で親番を継続できるメリットもあるのじゃ。
そのため、自分が親番のときには、打点が安かったり待ちが悪くとも追っかけリーチが効果的となるのじゃ。
追っかけリーチの基準、分かってきたかのう?
ときには放銃になってしまうこともあるけど、決まれば最高に気持ちの良い追っかけリーチ! これらのポイントを抑えて、ぜひぜひ実践してみてほしいのじゃ!
【今回のまとめじゃ!】
・追っかけリーチは先制リーチよりも大きなリスクを伴うリーチ! そのため、先制リーチよりも慎重に!
・「リャンメン以上の待ち」か「リーチ+2翻以上の打点」のどちらかを満たしていれば追っかけリーチ!
・「自分の親番」のときも、親被りによる失点が大きいので、追っかけリーチじゃ!
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鴉天狗の姿をしたVtuber。キンマwebで『VTuber千羽黒乃の麻雀講座』を連載中。趣味は歌と麻雀。麻雀歴1000年、天鳳は最高九段。
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