雷電・黒沢咲の更なる進化 接戦に強くなった「新型セレブ打法」【Mリーグ2020観戦記1/29】担当記者:真中彰司

ツモで、

メンタンピンになってリーチ。

そして待つこと数巡…三色ドラドラに仕上がった園田からをロン!

「この流れで裏が乗らないわけ…ないわよね?」

これは恐れ入った。裏裏で8000点。

ゲームは南場に突入。あとはこの点棒を守り切るだけだ。

多井のツモ攻撃にも全く動じない。

「まだ親番があるもの、慌てる時間じゃないわ。」

どんなときも崩さないこの余裕が、守備力の秘訣なのだろう。

南3局

待ちに待った、黒沢の大好きな親番。

愚形のを払って両面両面のイーシャンテンに組んだところまでは順調だが、

が1枚残っている。

9巡目になっても、まだを切らない。

安全度を考えれば早めに切っておきたい牌だが…

「これは打点の種なの!できる限り引っ張るわ。」

なるほど、そういう我慢もあるのか。

ドラは、そしてドラ引きが特技の黒沢にとって、ドラ受けはカワハギよりも大切なものなのだろう。

このは手放せない。

ギリギリまでを引っ張った黒沢だが、この局は高宮のリーチが入って撤退。

勝負はオーラスに持ち込まれた。

南4局

アガリトップの黒沢。ターツは十分に揃っているため、の対子に手をかけた。

ダマテンにできる手がいいわね…今日の仕上げはピンフにしましょう」

なるべくリーチはしたくないようだ。

しかし、次のツモが残酷にも!唯一といっていい裏目を引いてしまった。

「あらら…ま、こういうこともあるわね」

これにはさすがのセレブも、少し残念な表情を見せた。

そして、親の園田が

でチー。

なんとかテンパイを入れようと画策する。

「一通?チャンタ?…考えても仕方ないわね。こちらもアガリトップだもの」

涼しい顔でをツモ切ったが、実はこれが園田に残された唯一の役。

この時点で、園田の役無しが確定していたのだ。

そして同じくアガリトップの多井が、ペン待ちでリーチ。

2巡後に黒沢も追いつく。

だが待ちは4枚切れの

これはあまり良くない待ちに見えるが…

「ツモられたら逆転されてしまうから、行くしかないわね!」

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