雷電・黒沢咲の更なる進化 接戦に強くなった「新型セレブ打法」【Mリーグ2020観戦記1/29】担当記者:真中彰司

雷電・黒沢咲の更なる進化 

接戦に強くなった

「新型セレブ打法」

文・真中彰司【金曜担当ライター】2021年1月29日

1月29日 第2試合

東家:多井隆晴渋谷ABEMAS

南家:高宮まりKONAMI麻雀格闘倶楽部

西家:黒沢咲TEAM雷電

北家:園田賢赤坂ドリブンズ

1月29日、午後8時45分。Mリーグスタジオ。

日夜ボーダー争いが繰り広げられる戦場に、1人の女性が深々とお辞儀をしながら入場してきた。

稲妻のようなユニフォーム、そして優雅で上品なオーラを纏った、カワハギが大好きな女性選手。

皆さまご存知、TEAM雷電黒沢咲である。

必殺の「セレブ打法」でMリーグでも次々と好成績を叩き出してきた彼女だが、ここ最近は3着4着と、我慢の展開が続いている。

セレブ打法に更なる磨きをかけるべく精進する彼女の半荘に密着した。

東1局

リーチ主体、副露率8%の黒沢の戦いは、今日もリーチから始まった。

ただ1つ、いつもと違うのは、1300点のリーチのみであるという点だ。

「この手にしかならなかったんだから、しょうがないわ!」

当然だが、セレブ打法は毎局できるわけではない。時には妥協も必要なようだ。

どうやら、他家にはリーチのみには見えていないらしい。

「黒沢のリーチ」というだけで、対戦相手はその高打点のイメージに畏怖してしまうからだ。

あっという間に他家を降ろしてしまった。さすがのセレブブランド。

終盤に手詰まった多井がで放銃。

「ロン、1300」

「あら、お嬢様、ずいぶんLittleな打点ですね…!?」

「たまには普通のリーチでもいいじゃないの!」

東2局

この局は園田が先制リーチをかける。

対する黒沢は、スルっとを引き寄せて、高めが456三色のピンフでテンパイ。

リーチと行きたいところだが、

待ちのが園田の現物だったため、冷静にダマテン

この判断が功を奏し、

高めので高宮からロン。

「高いからって何でもリーチするわけじゃないのよ♪」

東4局

親の園田にドラ対子の良い手が入る。

特技が「ドラ引き」の黒沢だが、今日の引きではどうにもドラがやってこない。

一旦はテンパイを入れる。

「打点が無ければ、打点を上げればいいじゃない」

自風であるの対子落とし!

お得意のセレブ打法が炸裂した。

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