鬼気迫る松本吉弘の2索タンキにABEMAS完全優勝の青写真を見た【Mリーグ2020観戦記2/23】担当記者:ZERO

追っかけられた松本も祈るようにツモる。

和久津も祈る。

決着は一瞬だった。

和久津の切ったをとらえ、松本が12000のアガリ。
このめくり合いが今夜のハイライトだった。

終わってみれば

この男のトップ。

寿人は東場の親番で2600オール、南場の親番で6000オールをアガった以外は、ほとんど話題に出ることがなかった。

オリるべき手はしっかりオリ、いくべき手のときはとことんいく。

派手なアガリだけが取り上げられがちだが、寿人の爆進を支えているのは徹底したオリにあるのでは…と感じた。

他の3人の不調が回復すれば、格闘倶楽部も上昇気流に乗るのでは。

和久津は痛恨のラスを引いてしまったが、日に日に内容は良くなっているように感じる。

昨年活躍した近藤誠一魚谷侑未が本調子でないだけに、今年は私が恩返しを…と思っているのが、モニター越しに伝わってくる。

全力で勝ちにきている松本の姿を見て、ABEMASはセミファイナルで決めてしまおうと考えているのでは?と感じた。

600ptないくらいである現状のポイントも、ファイナルになれば150ptになってしまう。

とてもじゃないけど安泰とは言えない。

しかしこれが800ptとなればどうだろう。

ボーダー争いが熾烈になると、ABEMASは逃してもらえる展開が増え、今後もトップを量産する可能性が高い。800ptは決して遠い数字ではないだろう。

800ptはセミファイナルで400ptになり、そこで100ptでも200ptでも上乗せできれば、電撃のファイナルを250~300ptで迎えることができる。

そしてABEMASには卓上操作に自信ニキである多井隆晴が控えている。

多井は「トップを取るのは難しいけど、特定の誰かにトップを取らせないのは比較的簡単」と語っていた。

調子のよい白鳥・日向・松本に加え、ボスの多井が控えている。

他の7チームが争っている間に、いつのまにかABEMASが完全優勝。

松本の活躍に、そんな青写真が具現化するのでは…と感じた夜だった。

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