南2局1本場

小林の親番。ドラ3の好配牌で、パイレーツの浮上を予感させる。そして小林は、こういうチャンス手を間違えない。

トップ目の高宮は、なんとしても親を流したいところ。両面ターツが多く、ピンフでまとまればOKだろう。

そして小林は、7巡目にを切って、ドラの
を固定。
今の雀頭が不安定で、かつマンズが愚形残り。ドラ固定だけでなく、危険牌の先処理と、雀頭探しも兼ねている。
マンズのどこかを雀頭にして、ピンフドラ3の12000になれば最高だ。

そして重なったのは。これでもOKだ。マンズの愚形を処理して、スルスルとイーシャンテンに持っていく。

そして12巡目に待ちのダマテン。これがたとえ30試合目でも100試合目でも、ほぼ同じ進行で、同じ判断基準なのだろう。サイボーグに勤続疲労など無いらしい。

ここの押し引きで悔いが残るのは、トップ目の高宮。を切って安全牌の
を抱えたが、次巡の
をツモ切ってしまった。

トップ目から痛恨の12000放銃。
気を悪くされる読者がいたら申し訳ないが、個人的にはもう無筋を打つ巡目ではない、と感じてしまった。
ドラが見えていない、かつ巡目も深くなってきたのだから、小林への無筋は全て止めてしまうくらいでいいのではないか。
もっとも、押して押して勝利をもぎ取るのが高宮の基本スタイルだから、その良さを消してしまうことにはなりかねないのだが。非常に難しいところである。
南4局

小林トップ目で迎えたオーラス。
ラス目の黒沢がタンピンドラドラでリーチ。

小林はをポンして手を進めていたが、無筋を掴んですぐに撤退。黒沢に局の行方を委ねた。

これに対して、高宮は無筋のを押していった。だがこれは流石にやりすぎだろう。
連荘してトップを取りたい気持ちも分かるが、満貫を放銃したら3着に落ちてしまう。ボーダー戦線にいるとはいえ、トップ縛りではないのだから。
小林も高宮も手牌には恵まれていたが、安定感や経験の差で明暗が分かれた試合だったように思う

試合は小林が制し、個人6勝目。着順分布は6-13-7-1と、驚異的な戦績を残している。

そしてこの連勝でパイレーツがついに5位浮上。最後の最後に真打がボーダーラインを超えてきた。
この時点でABEMASとサクラナイツはほぼ勝ち残り確定。残りは各チーム8試合。どこが涙を呑むのか、最後の2週間が始まる。