追うときは大胆に 追われるときは慎重に 難しいリーチ判断を丸山奏子はどう乗り切ったか【Mリーグ2020セミファイナル観戦記4/13】担当記者:ZERO

丸山はここでもヤミテンを選択した後…

またしてもツモ切りリーチを打った。

後に丸山は

四暗刻にしたいからダマにしたけど、よくよく考えたらラス目で【1ピン】【4ピン】のよい状況でツモってハネマンにならないのはどうかと思い直してリーチを打った」
と語る。

その瞬間の最善を目指すなら、しっかりと前巡にリーチを打つべきだとは思うが、前巡の自分の選択に引きずられずに判断しなおすことも大切だと思う。

さらに印象的だったのはここからだ。

一発目のツモ。↓

ツモれない。

2発目のツモ。↓

ツモれない!

画像を見ての通り、丸山は今までにないくらいツモに力が入っていた。

丸山はMリーガーになってから、多くの声援を受け、その声援を受けるたびに奮い立つことができたという。

その恩返しがしたい。

めくり合いに負けました、ツイていませんでした、ではもう済まない。
あっという間にセミファイナルは終わってしまう。

今はとにかく結果がほしい…!

その思いが天に通じたのか、瀬戸熊の手から【4ピン】がこぼれた。

裏を3枚乗せての16000!

反撃の口火を切る。

 

東4局 攻撃一途

5巡目、アガったばかりの丸山の手が止まる。

何を切るか。
ドラの【南】切り、トイツの【2マン】切り、【4ピン】【6ピン】切り…いろいろある場面である。

丸山はドラの【南】を切った。

メンツ手もトイツ手も逃さない一番受け入れが広く、攻撃的な選択だ。

そして【4ピン】をツモって打【6ピン】
チートイメインの選択。

さきほど南を切らずに【4ピン】【6ピン】を払っていたら、拾えない【4ピン】ではある。

さらに前原のピンズ仕掛け(2フーロ)に

【6ピン】【7ピン】と連打。

そして

チートイでテンパイしてリーチ。
丸山は攻めの手を緩めない。

「こんなに恵まれること、今までになかった。」

ツモってウラウラの3000・6000!

マンガン放銃で始まった丸山が、わずか2局でトップに立った。

僥倖のアガリに見えるが、怯むことなく目一杯構えたからこそ拾えた結果でもある。

 

南1局 2人の殴り合い

またしても丸山にテンパイが入る。↓

しかし今度は2着目の松本(対面)からリーチが入っている。

一転、丸山はダマテンに構えた。
松本は【7ピン】【8ピン】と切ってのリーチ。
【9ピン】が3枚見えているとはいえ、両面を嫌ってのリーチなので待ちか打点が伴っていそうだ。

加えて先程までとは違い、15000点のリードがある。

追うときは大胆に、追われるときは慎重に。

この局は松本が

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