勝又「あの手が入ったら勝負なので…それよりもオーラス、園田さんが仕掛けた後の立ち回り方が…☆▲★うんたらかんたら」
まつかよ(これだから麻雀バカは使えねぇ!もう麻雀の話はやめよう)
まつかよ「試合前、控室の様子が映っていて、勝又選手は目をつぶって集中力されていたなという感じだったんですけど、この最終戦を前にして本当に本当に大事な一戦だったと思うのですが…」
勝又「ま、いつもどおりと思って戦いに入りました」
まつかよ(いや求めているのはそういう答えじゃないってば!)
と、まつかよがうんざりしたかどうかはわからないが、とことん冷静な受け答えが勝又らしいといえばらしい。
ポイント差はこうなった。
サクラナイツとABEMASはそこそこの条件を突きつけられ、特にABEMASはトップラスがほぼ必要と苦しい立場に。
21:00 第2試合の選手発表
インタビューが終わってすぐに第2試合の選手が発表された。
ドリブンズ以外は連投という顔ぶれだ。
レギュラーシーズンから数えて各チームはこれで118戦目。
泣いても笑ってもこの1半荘で全てが決まる。
19:07 第2試合開始
最終半荘は、東1局が全てだった。
暫定チャンピオンである勝又にファーストテンパイが入る。
通常なら単騎でリーチを打つ手牌だが、この場面での勝又の選択はいかに。
ダマテンに構えた。
なるほど、ポイント的にリードしている状況で隙を作らない戦略か。
次に
良さそうなをツモってきて待ち変え。
切ったを上家の内川がポン。
圧巻だったのは次の瞬間である。
をツモるや否や、音速でリーチに踏み切ったのだ。
勝又は決して守りに入ったわけではなかった!
先ほど解説したように、早い段階でリードを守りに入るのは危ない。
たしかにリーチは隙になるが、裏を返せば他家も勝又にだけは放銃したくないはずだ。
場を見てみよう。
よく見たら字牌が高く(切られていない)単騎は決していい待ちとは言えない。
その一方では誰も持っていなさそうだ。
勝又のリーチ判断の何が凄いって、をツモった瞬間に残り枚数を確認する暇(いとま)もなくを横に曲げていたことである。
つまり勝又はテンパイした時点でどの待ちならリーチをしよう、どの待ちならヤミ続行しよう、ということをあらかじめ探っていたのだ。
我々風林火山は一度死線をくぐっている。
あれはセミファイナル最終日、2着以上が必要な最後の親で…
園田からのダブリーが入った。
このときはさすがに
もはやここまでか…
と、勝又も唇を噛んだ。
点棒状況を見てほしい。ここで園田にアガられたら2着がかなり遠のくことが分かる。
このダブリーを流局まで凌ぎ、迎えた次の局には
捨て身の裸単騎にまでなった。
勝又がここまでがむしゃらにアガリに向かうシーンも珍しい。
最終的にこの半荘2着に残り、風林火山はギリギリ、本当にギリギリファイナルの切符を手に入れたのだ。
そしてファイナルも終盤に突入し、昨日の試合が始まるまでポイントを積み重ねるも