だ!
忍田がを掴み、麻生へ放銃。辛い展開が続き、最後の最後に訪れたチャンス。忍田の右手は最後の1枚を掴み取ることができず、無念の親落ちとなった。
その後、南4局ではラス親の麻生が粘りの連荘を見せるも、1本場で2着目の古本が平和のみを忍田からアガり終局。
勝ち上がったのは小川と古本。終わってみれば事前予想で下位だった2人が勝ち上がる波乱の幕開けとなった。
4位となった忍田。
終始苦しい展開が続いたが、東4局での七対子について「待ち選択の裏目はしょうがないが、その後待ちでのツモ切りリーチがあったのでは」とコメント。
たしかにが3枚ずつ見えて単騎は絶好の待ち。小川への放銃となった古本のも忍田がリーチをかけていれば放たれずまた別の展開になっていたかもしれない。
3位の麻生。
その通り名に相応しくリーチ回数・アガり回数は多かったものの、高い手が入らず惜しくも敗退となった。
2位通過となった古本。
悲願のファイナル進出まであと1歩のところまで再び登ってくることができた。高倍率の予選を3度も潜り抜けてきている実力は伊達じゃない。
そしてトップ通過を決めた小川。
序盤のリードに胡座をかかず、積極的にライバルのチャンスを潰してタイトルへのチャンスを勝ち取ることができた。今日まで小川を知らなかった麻雀ファンにも、その高い雀力は強い印象を与えることができたはずだ。
もし今後最強戦の舞台に上がったとき、事前投票ではきっと今回のような数字にはならないだろう。筆者も次回は小川に投票したいと思う。(今回は恐縮ながら忍田プロに投票しておりました)
プロ2年目となる小川も、もしかすると30年後には80%以上の支持を集めるトッププロになっているかもしれない。今後の活躍に注目だ。
スマイルリーチ!
日本プロ麻雀連盟所属プロ。株式会社AllRuns代表取締役社長。業界を様々なやり方で盛り上げていくために日々奮闘中。Mリーグ観戦記ライター2年目。常に前のめりな執筆を心がけています(怒られない範囲で)。Twitterをフォローしてもらえると励みになります。
Twitter:@EzakiShinnosuke