そしてを抜いた。
このとき、園田の待ちは…
なんとだったのだ!
流局後、
止めたが当たりであることを確認し、何を思ったか。
(今日はキレてるぜ…)
と思ったか。
展開は目まぐるしく動いていく。
南2局、園田とのビタ止め合戦の末の親番だった。
園田の・リンシャン・ドラドラ・赤赤のハネマンが飛び出す!
(なにそれ、加カンする前は2000点だったの? 運だけじゃん!)
(腕だよ)
こうして白鳥VS園田がバチバチと火花を散らしたまま迎えたオーラス1本場。
白鳥はツモってきたを…
そのまま切った。
これは強い… いや強すぎる一打だ。
上家の瑠美がソウズのホンイツ模様で、ここに満貫を打ち込んだら3着まで転落してしまう。点棒状況からいっても瑠美は最低でも満貫はありそう。
実際に瑠美は
ソウズのホンイツ(待ち)でテンパイしていた。
それをふまえても白鳥は押したのだ。
トップは自ら掴み取るものだと、最後は自分で決めないと勝ちきれないと、Mリーグだけでなく戦い続けてきた数々のタイトル戦にて体で覚えてきたのだ。
結果は園田が力尽きるように瑠美に放銃し、白鳥のトップとなった。
湖面に佇む白鳥(はくちょう)が
「俺に続け」
と言わんばかりに翼をはためかせ、大空に飛び立つ。
白鳥+70.0
松本+57.7
多井+19.3
日向-189.0
多くのファンが優勝を予想し、実際昨シーズンの今頃は首位をただひたすら独走していた。
多井もそろそろ本領を発揮するころだし、松本も奮起しないわけにはいかない。
日向もこのままでは終わらないだろう。
絶対王者が白鳥のトップを皮切りに、上位に進出していく。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」