元々の題材では上家/下家が両方とも早い巡目にを切っていたことが
場況判断に影響していたと考えられるため、まずはその内1枚のを字牌に変えてみる。
すると、ここでの判断も若干払い寄りに変化したが
未だに払いを推奨している。
では次は下家の2打目のも消してみよう。
この場合は払い推奨に転じた。
受け入れ枚数/変化枚数の差を埋めていた「場況」を
取り上げられてしまったら、素直にを切るべしと。
このように、NAGAは細かな他家の捨て牌から愚形の質を比較し、
立体的な判断を下すことができる。
平面の強さ/ミスの少なさは折り紙付きだが、
そこから発展した様々な要素を取り入れて進化するNAGA。
見れば見るほど、「まだ自分のほうがNAGAより強い」と言い切れる自信がなくなってしまう。
疑問その2・アシストや差し込み
やれるらしい。早速以下のシーンを見てみよう。
NAGA3体vs私で個室対局を行った時のシーンだ。
3着目がをポンして打。
ペンをチーして打。
をチーして打。
さて、この仕掛けに対してどう対処するのが良さそうかを考えてみよう。
まず点棒状況だが、南3局で自分は大きなトップ目。
ここは局を消化することが自身のトップ率UPに大きく繋がりそうだ。
そのうえで自分の手牌を見てみると、面子が一つもなく役牌もない、
いわゆる「あがれなそうな手」だ。
この場合、「仕掛けている相手にわざと放銃することで局を潰す」、
いわゆる差し込みが有力な選択肢に上がると言えるだろう。
仕掛けを見ると、聴牌している場合の待ち候補として最も有力なのは
マンズ全てと筒子–あたりか。
(最終手出しのはその前のと比べて安全度が高いため関連牌かは分からない)
そしてドラがであることから、放銃時にドラを跨がない&放銃率が最も高い打が最有力、と考えられる。
安い手に放銃して局を潰せる、コスパの良い差し込みだ。
NAGAの選択は打。
手牌を見るとはアガリに向かうためには絶対に必要な牌であることから、
明確に差し込みにいっていることが分かる。
その後打赤で差し込みに成功。何が何でも局を潰してやるという強い意志を感じる。
ラス目の親からしたらたまったものではないだろう。
まとめ
・NAGAは場況判断、他家操作といった立体的な判断にも対応している!
将棋の世界ではAIが人間を大きく通り越しており、その手順から学習することは
いまや普通のこととなっている。
そしてその波はきっと将来麻雀の世界にも…
と私は考えていたが、既に訪れているのかもしれない。
麻雀AIと融合し、地球最強の打ち手へと変貌を遂げるべく
研究を続ける多喜田の挑戦は、まだ始まったばかりなのである…
NAGA最新情報! NAGA式麻雀学習のススメ
私の仲いいプロ雀士・陵澤諭(おかざわゆう)プロが、以前こんなツールを開発していた。
https://twitter.com/youalphajan/status/1449170625684066308?s=20
NAGAと融合したいけど、今どれくらい融合できているのか分からない..
打牌の一致率を測定したいけど、数えるのは面倒くさい…
という悩みを抱えている人はいないだろうか? 私は当初悩んでいた。
一致率が一つのパラメータとして機能すると考えてはいるものの、
打牌数とミス数をいちいち数えるのはめちゃくちゃ面倒なのだ。