外しは無いので問題はターツを外すかターツを外すかの2択だ。
基本的に3と7が絡む牌は他家に使い切られ安く場に出にくいので、それよりはましな2-5待ちを選択したい所ではあるが、この手牌が難しくなっているのはなまじが赤い事だ。
例えばこの手牌、が入って三色確定すれば赤を捨てても十分な打点を確保できるが、が入ってしまえばリーチのみの安すぎる手になってしまう。
なので松本は、
ドラを切らずにを切って手牌のバランスを取る。
そして松本は
を引いて三色確定の待ちで即リーチ宣言! ツモってトップ目の近藤を逆転したい所だが、松本はここで
嫌った牌であるを引いてアガリを逃し、思わず天を見上げる。恐らくはターツを残す手も十分にあると考えていたのであろう。
そして勝又が追いついてを切って追っかけリーチを打つものの、
このリーチ宣言牌のが松本のアタリ牌で、勝又がリーチ三色赤の8000点を松本に放銃する。
これで松本も近藤とは僅か1000点差にまで点差を縮めたものの、中々これを詰める事が出来ずオーラスに
タンヤオのみの千点を松本が勝又からアガって近藤と同点トップでこの半荘を締めた。
初日からアベマズの連勝で迎えたセミファイナル。どのチームも点差が微差であり特に今週は目を離せない展開が続きそうだ。
小説家に憧れる中で、競技麻雀に惚れ込んだ二十代。視聴者と一緒の視点に立ってわかりやすい記事を書いていきたい新人ライター。
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