朝日新聞Mリーグ2021-22セミファイナルは、いよいよ本日、最終日を迎え、上位4チームがファイナルに進出となる。4/7終了時の順位は以下の通り。
ここで、各チームのファイナル進出条件についておさらいしていきたい。まずは、セミファイナル全日程を終えた2チームから。
■KADOKAWAサクラナイツ 248.5pt/1位(ファイナル進出確定)
4/7終了時点で1位のKADOKAWAサクラナイツは、下位4チームに交わされる可能性が理論上存在しないため、ファイナル進出が確定した。
■セガサミーフェニックス 120.2pt/4位
セガサミーフェニックスは、ファイナル進出ボーダーの4位で、試合のないセミファイナル最終日を迎える。ファイナル進出条件のパターンとしては
◯5位・U-NEXT Pirates、6位・EX風林火山に抜かれない
◯下位2チームのどちらかと、KONAMI麻雀格闘倶楽部・渋谷ABEMASのどちらかがフェニックスより沈む
というケースが濃厚。EX風林火山とは大差がついているものの、U-NEXT Piratesとは43.3ptと、1トップで変わる程度の差しかない。ただ、上位の2チームとも3着4着なら逆転するくらいの点差しかついていないので、どこに肩入れして見るかも、状況によってコロコロと変わりそうだ。もし初戦でU-NEXT Piratesが4着になるなら、ファイナル進出の可能性が大きくなるだろう。
続いて、最終日に試合をする4チームの条件を紹介していく。なお、理論上は数十万点クラスのポイントを複数チームが稼ぐ可能性もあるが、あまりに非現実的な条件は、ここでは除外する。
■EX風林火山 ▲69.4pt/6位
6位のEX風林火山の最低条件は「連勝」。その上で、現在189.6pt差をつけられているセガサミーフェニックスを交わすのが現実的な条件となりそうだ。2トップ+89.6ポイントは、「74800点のトップ2回」に換算される。
また、直接対決のKONAMI麻雀格闘倶楽部・渋谷ABEMASを逆転するルートもあるが、こちらは「トップラス2回+7〜8万点クラスの素点差」が条件となる。現状では不可能に思えるが、初戦で超特大トップラスを決められれば、そちらの可能性も浮上するかもしれない。
いずれにせよ非常に厳しいが、それを実現できれば、おそらくU-NEXT Piratesもかわしているはず。とにかく、普段以上に大振りになって素点を稼ぎにいく打ち方が求められるだろう。あとは、それが良い方向に出るかどうかだ。
■KONAMI麻雀格闘倶楽部 192.1pt/2位
■渋谷ABEMAS 181.7pt/3位
2位のKONAMI麻雀格闘倶楽部と3位の渋谷ABEMASは、現状のポジションをキープするのがミッションとなる。従って、特にU-NEXT Piratesのトップだけは阻止するような形でゲームを進めていくことになりそうだ。
ただ、初戦を4着で終えてしまった場合、セガサミーフェニックスとほぼ並ぶことになる。そうなると、最終戦は2着以上が条件、あるいは2着でも素点を考えて戦わなくてはならなくなるだろう。こちらもまずは初戦でプラスポイントを持ち帰り、余裕を持って最終戦を迎えたいところだ。
■U-NEXT Pirates 76.9pt/5位
U-NEXT Piratesは、現在4位のセガサミーフェニックスとの43.3pt差を逆転することが、まずは現実的な目標となる。トップ1回で逆転だが、もう1戦が3着4着であれば最終的な逆転に至らないケースもありえるため、素点も重要になる。
また、現状115.2pt差のKONAMI麻雀格闘倶楽部、104.8pt差の渋谷ABEMASを逆転するのも、現実的な条件と言える。初戦でどちらかのチームとトップラスを決められればベスト、最低でも2着4着で終わることで、どちらかのチームとの逆転条件は現実的に残りそうだ。
いずれにせよ重要なのは、まずは初戦。EX風林火山は上を見て戦うのみ、U-NEXT Piratesは、KONAMI麻雀格闘倶楽部・渋谷ABEMASの包囲網を突破し、できればトップを獲得したい。出場メンバーが誰になるのか、そしてどのような麻雀になるのか、各者の思惑が絡み合う1戦となる。初戦を受けて行われる2戦目は、各チームの現実的な条件が明確になっているので、それをいかにクリアできるかが見どころだ。
シビアな条件戦をクリアし、ファイナルへと勝ち進むのは果たしてどのチームか。最終打牌まで、見逃し厳禁である。