Pirates・石橋伸洋の一番長い日 Mリーグ2021-22コラム【文・ZERO/沖中祐也】

たしかにそういう話は何度も聞いてはいたのだが、どんな場面でも飄々としている姿をずっと見ていると、いつしか石橋には冷静沈着なイメージが定着してしまった。

しかし内側ではマグマのようにたまっていたのだ。

チームに貢献できずにいる悔しさが。

いつかやりかえしてやるという闘志が。

そして… まだPiratesの一員でありたいという願いが。

戦いを終え、そのためてきた思いが、涙となって溢れかえってきた。

4年間の思いは、止めようと思ってもなかなか止まらない。

冷静沈着なイメージだった男が、子供のようにむせび泣く姿を見て視聴者は初めて知っただろう。

石橋が4年間、ずっと熱い想いを抱き続けてきたことを。

まもなくファイナルが始まるが、その影には多くの誇り高き敗者がいたことを、我々は忘れてはならない。

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