Mリーグ2021-22 シーズン終了後囲み取材【渋谷ABEMAS】

(写真左から)松本吉弘多井隆晴日向藍子白鳥翔

白鳥 去年はたかはる(多井)が最後に5連闘していて、最終日に関してで言うと、去年は出るのが怖いと思っていました。でも今年は「早く打たせろ」という感じで、その前にたかはるがトップ取ったときも「全然来てもらったら打ちます」という感じの気持ちでいられたので、去年までとは全く違った感じで迎えた最終日だったかなと思っています。

それだけの準備をしてきて、結果もそこそこ出ていたのもありますけど、内容に関して見てみると、ピントが去年までとは違って合っている感じがあったので、今期はいけるなという感じで、良い精神状態で全試合に臨むことができていました。恐怖心が全くなくなった状態で、最終日の1戦目を打てたと思います。

日向 レギュラーシーズンは序盤に8連続逆連対するなどかなりきつかったんですけど、内容を振り返ると、去年や一昨年がたまたまプラスだっただけで、そのときよりもいいなと自分で思っていました。そんなに引きずることが案外なくて、あとは3人から「誰かしらが辛いときに支え合うのがチームメートだから」と言ってもらったのと、多井さんから「マイナス300くらいまでなら全然大丈夫、100ずつ勝ってチャラにしてやるよ」と声をかけてもらったことで、変に引き気味になりすぎずに戦い抜けたかなと思います。300くらい平気で負けてしまうルールですけど、最後はこらえられたかな、というのがレギュラーシーズンでした。

私は結構ギアを変えるタイプで、結構オリたがりで安定志向なのを、セミファイナルとファイナルはあからさまに違う人間になっているくらい変えていて、それがたまたまうまくハマったというのもあるのですが集中して打てて、たま

たまトップも取れて、ポイントを持ち帰れたかな、というのはあります。多井さんが不調というのが、奮起するきっかけに… 1回か2回のラスで不調って言われるのもムカつきますよね?

多井 まあ… 最強ってそうなんだよ。2回ラスったらニュースになるんですよ、僕。

日向 それでまあ、不調だったんですけど(笑)、どうにかレギュラーシーズンの分も取り戻したいというのと、仲間を助けたい気持ちがかなり強かったので、それがかなり麻雀に出ていたかなと思います。

松本 さっき白鳥さんが言ったように、去年の敗戦は、多井さんに全てを託して、悪い言い方をしますけど指をくわえて見ていただけで、応援するしかできなかったのは、多井さん以外の3人にはかなり大きな影響を与えて、今年に懸ける思いはすごく強かったんですよね、僕らの中では。4年目で今までと違ったのは、これまではレギュラーシーズンとかセミファイナルでそんなに追い詰められることもなかったんですけど、今年は全部追い詰められながら各シーズンを過ごしてきて、それがかなり良かったシーズンだったと思っています。接戦の中で生まれる強さも身につけられた1年だったし、チームとしてはさらに完成された1年だったと思います。個人としては、僕も2年目の大敗から、もともと僕も打つのが好きなんですけど、全然怖くないな、という気持ちがありました。押せるか押せないかみたいな牌は全部押しましたし、行けるか行けないかの選択も、落ちついてできたのかなと思います。今回は4人が各シーズンで、レギュラーシーズンで稼ぐ人、セミファイナル、ファイナルで稼ぐ人とみんないました。僕はポストシーズンは2とか3で耐えて、その間に他の人が爆発してくれる、みたいな局面が多かったので、たぶん4人みんな思っていますけど、安心してシーズンを過ごせたかなと思います。3位という結果は去年の結果を受けた後の3位なのでめちゃくちゃ悔しいですけど、去年の3位とは外から見たら一緒かもしれないけど、僕らの中では違う3位だし収穫のある3位だったし、納得のいく3位だったと思います。今は悔しい気持ちが先行してうまくまとめられないですけど、絶対に何かを得られたシーズンだったと思います。

多井 レギュラーシーズンに関してウチは毎年プラスしているので、そういう打ち方をしているのと、雀力が高いというので、長い回数打たせてもらえればウチが負けることはないだろうと、正直思っています。ただこのレギュレーションで、半分、半分になるという、最後の勝負どころでどれだけトップを取れるか、12回中6回トップ取れるか、それは我々の中で分かっていることなので、我々の中で優勝のために打ってきたつもりです。レギュラーシーズンの打ち方は変えるつもりはありません。

ファイナルに関しても、僕が毎年最終戦に打っているんですけど、今年は4年目にして初めてというか、これをアガったら優勝するだろうな、というのが僕の中で2つ3つあって、後一歩で優勝が見えていたので。セガサミーさんもすごくつかみかけていたな、という思いはあるでしょうけど、僕としても、これをアガれていれば優勝という瞬間がいくつかあったので、少し、形が見えたなという感じでいます。ただ、何かを変えるというよりは、我々4人が少しずつ、それぞれの技術だったり知識だったりを底上げしていって。今はチームの雰囲気が最高で・・・Mリーグってチーム戦なんですよ。麻雀って1戦1戦出ているから個人戦の延長でしょ、って思っている人もたくさんいるかもしれない、そう思っているプレーヤーもいるかもしれないんですけど、全然違うんですよ。たとえば、トップクラスにいると言われている僕が抜けて、僕より全然弱い人が入ったら突然優勝する、そういうこともあると思っています。そういうチーム力、チームの雰囲気、チームワーク、野球でもサッカーでもすごくうまい入れた選手を入れても弱くなることは多々あると思います。我々はこの4人で今が最高だと思っていて、誰が欠けてもダメだと、正直思っています。引退しない、という私の話も出ましたけど、10年間このチームでやるつもりです。要は、最低でも5回以上決勝に残るということです。メンバー入れ替えのレギュレーションにひっかからないようにファイナルに残って、ファイナルでは優勝したい、という感じです。僕の中ではもう、次のシーズンが始まっていて、メンバーを見ても、誰か一人調子が悪くても4人足せばプラスにはなるんじゃないかと思っているので、来年も必ずファイナルに残って、今度は優勝したいですね。

-試合後、藤田晋監督からひと言あったか。

多井 何もないですね、会ってもいないです。(表彰式の)壇上でメダルをいただいただけですね。ウチは特別なチームで、チェアマンイコール監督で、これはMリーグが始まったばかり、Mリーグは藤田社長の人間力で作られたものであって、藤田さんがチェアマンをやっているから続いている部分もあるので、我々現場は事実として、1年間に1回か2回くらいしか監督と会わないんですよ。監督は他にやることがたくさんあるので。なので僕らのチームは他の7チームと違って、僕がちょっとお兄ちゃんな分、現場監督、監督代行というか。1、2年目はそれがちょっと強すぎたんですけど、今は言いたいことも言い合うし、僕が今日調子悪い、出たくないとか、僕がダメだったところとかを聞くようになっていますし、僕が中心のチームかもしれないけど、別に一方通行で僕から3人に何かを伝えるチームではありません。僕は3人にとって絶対的に頼りになる力でいたい、邪魔になる存在ではいたくないので、それぞれ3人の性格とかを考えて、これからもチームワークよくやっていきたい、それだけは思っています。

日向 今日は来てくれましたよ。多井さんが打っている間に控え室に来てくれて、普段はチェアマンとしてのお顔だけど、ウチの控え室にいるときは本当にABEMASサポーターの視聴者のおっさん、くらいで一緒に応援してくれていて(笑)。だから多井さんの最後の試合も全部見ているんですけど、監督は普段の試合も、仕事が終わって自分で確認するまで外部の情報を全部遮断しているんです、このネット社会で。

多井 前に「監督やりました、トップでした!」ってメッセージを送ったら、「まだ見てないんでやめてください」って、マジで冷たい文章が返ってきました(笑)。明日始めたいですね、Mリーグ。すごく勝つ自信あるんですよ。来期のレギュラーシーズンで全員プラスになることを、ここに宣言します。

(文中敬称略)

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