大胆と慎重のはざまで ダブルリ―チに身を委ねない内間祐海の判断 麻雀最強戦2022【女流チャンピオン決戦】観戦記【A卓】担当記者:藤原哲史

そこへ、仕掛けを入れている逢川が、無筋の【7ピン】【4マン】をスッと被せてきた。

逢川だって、放銃すれば即敗退である。そんなことは分かっている。けれど、負けられない想いはみんな一緒なのだ。願いの強さで牌山の並びは変えられなくても、意思を持ってテンパイを取り続けることはできる。

藤川の意地と、逢川の胆力と。どちらが勝っても、おかしくはなかった。
果たして、前に出るしかない魚谷から【3ピン】が零れた。それは、最後までペン【3ピン】待ちで押し切った逢川に、軍配が上がった瞬間であった。

親連荘の無い僅か8局の勝負に濃密な内容をぎゅっと詰めたA卓は、内間・逢川の2人勝ち抜けで幕を閉じた。

麻雀最強戦2022。今年も、優勝者はたった一人である。その道中で、魚谷の矜持と、藤川の意地と、逢川の胆力と、そして内間の慎重な判断があったことを、ここに刻みたい。

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