【 #神域リーグ 第5節観戦記】第13試合 天開司vs千羽黒乃vs天宮こころvs白雪レイド【文 #縦鳥千波 】

嶺上牌から、ドラの【4マン】を引いてきてタンヤオ確定の嬉しい三面張!

麻雀やっていて、気持ちいいリーチランキング10以内には入ってくるリーチだ。

一発ツモ! 一発までつくともっと気持ちいい…

さらに裏ドラも2枚のせて6000オール! 現在首位チームがノリにのっている。

【東4局2本場 天宮こころ、高打点でやり返す】

天宮選手、ここでドラの【2マン】【北】を切ればイーシャンテンだが。

なんとここで【7ソウ】切りでイーシャンテンにとらず。
裏目の【6ソウ】引きならかわりに456の三色がみえてくる。【8ソウ】引きは【6ソウ】二度受けであることや【9ソウ】が2枚切れているから価値が低い。
高打点の変化をとにかくみて、安牌を抱えた選択だ。理想形や変化をよく考えていないと、選択肢に入らないかもしれない打牌で、非常におもしろい。

理想的な変化に。【7ソウ】を切らなくても同じ結果になっていたかもしれないが、三色にする意思の感じる打牌だった。
ドラを使うか、三色をみるかの待ち選択があるが。

この形ならば文句なしの高め三色の三面張リーチ。

しっかり高めをツモって跳満! トップ目だった白雪選手を親被りさせつつトップ目に舞い戻る。

【南1局 気が付けば500点の天開選手、巻き返せるか】

高打点のツモあがりや、避けられない放銃で、気が付けば500点しかない天開選手。
親番一気通貫がくっきりみえる手牌だ。

【1ソウ】で、かなりホンイツに絞った一打。

門前での一気通貫変化はほぼ捨てて、仕掛けのきくホンイツ一直線に。

これがうまくいき、ドラも重ねてメンホンのイーシャンテン。再び一気通貫の可能性も出てきた。

ホンイツのイーシャンテンだった千羽選手からドラの【南】がでて跳満のテンパイ!

ここで【3マン】をつかんでしまったのは白雪選手。天開選手がドラをポンしているが、まだ河に情報が少なく、テンパイだとなかなか思わないだろう。

大きいあがりばかりが多い半荘だ。このあがりで、トップ目の天宮選手が2位との差が広がり、下3人が競る展開になった。

【南3局 打点は後からついてくる】

南3局、ラス目の天開選手は着順アップには2600点必要な状況。
ここで対面から【白】がでたが鳴くと点数が足りなくなりそうだ。

しかしここは【白】をポン! もちろんこのまま【白】のみであがるための仕掛けではない。
将来リーチ棒がでたときや役牌を重ねたとき、ドラを引いたときに、条件ができるため、役はつけておきたい。また、あがらなくてもテンパイすればテンパイ料で逆転も十分あるため、手牌が悪くてもテンパイには向かわなくてはいけない状況なのだ。

狙い通りドラを引いた。ここからは着順アップを狙うため、ドラを使ったあがりを狙っていく。ドラを使わないなら流局テンパイを狙ったほうが着順アップの可能性が高い。

好形のイーシャンテンの白雪選手だったがドラ【北】を引いた。東場なら躊躇なく切ってしまいそうなところだが…

【7ソウ】【8ソウ】両方切ってしまった。完全にドラの【北】を切らない構えだ。最終的にはドラ単騎まで考えての選択だろう。
これはラス目が仕掛けていることが理由だ。
ラス目の天開選手に着順アップ可能な3900以上の点数の手ができているとすると、ドラを使っている可能性が高い。一方で、自身の手牌は好形だが、着順アップまでは厳しそうである。そこで、ドラ【北】を切る価値が無い状況となったというわけだ。
天開選手のラス目の仕掛けがゆえ、白雪選手を止めたともいえる。

3着目の千羽選手も同じ状況で、ドラ【北】をとにかく切りたくない。しかし、天開選手にテンパイをとられて、自分がテンパイできないと逆転されてしまう難しい状況。

【2ピン】【3ピン】を切り、迂回した。マンズは両面落としをした白雪選手に警戒して残したそうだ。

こうして、【白】のポンで白雪選手と千羽選手を止めることに成功したのだ。トップ目の天宮選手ももちろん無理しない。
他がまっすぐあがりにいかないなら、打点をつくる時間ができるのだ。
構想通り終盤でドラ単騎でテンパイ。あがれたらもちろん嬉しいが、このまま1人テンパイで流局でも着順アップ。
このラス回避は普段、ラス回避が大事なルールの段位戦を打つかたも参考になるのではないだろうか。

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