Mリーグ2022-23ドラフト指名会議にてKADOKAWAサクラナイツが1巡目指名したのは、日本プロ麻雀協会の現雀王であり、Mリーグ公式解説も務める、渋川難波だった。
渋川は2020-21シーズンよりMリーグ公式解説に就任。難しい局面を分かりやすく解説する雀力とトーク力の高さで、視聴者からの絶大な支持を得ていた。また、YouTubeチャンネル「渋川式麻雀通信」は登録者数4万人超と、Mリーガーに匹敵する人気がある。
麻雀プロとしては、2021年に日本プロ麻雀協会の頂点「雀王」のタイトルを獲得し、史上2人目となる同団体の主要タイトル(雀王・雀竜位・日本オープン)完全制覇を達成。「Mリーグに一番近い麻雀プロ」と呼ばれ、自身でもMリーグ入りへの思いを明らかにしてきた渋川が、ついに憧れの舞台へとたどり着いた。
─指名された、今の率直な気持ちをお願いします。
本当にうれしいですし、ホッとしています。努力しているのを見ていてくれた、ということにウルッときました。
去年は絶対に選ばれない、くらいの気持ちでしたけど、今年はあまりに本命になりすぎて、配信するのも日和っちゃったんですよね。だから本当にうれしい気持ちもありますけど、ホッとしたという気持ちの方が強いです。「ホッとした」と思えるくらいに自分がなっていたんだな、という感じでしたね。
─今年は大本命中の大本命だったと思います。
そうなんです。だから変なことも言えないし、会う人会う人に「もう決まったね、おめでとう」みたいに言われて、怖かった気持ちがあったんですよね。ビビっていました。だからワクワクよりも「早く今日の日が終わってくれ」という感じでした。
─KADOKAWAサクラナイツに指名されたことについては。
僕の中で、8チーム中僕を獲りそうなチームが2チームしかないと思っていて、それがパイレーツとサクラナイツだったんです。その2チームの枠が同時に空いて合計3枠だったので、僕の中ではもうどこが指名する、とかではなくて、この3枠のうち一つに入ってくれ、みたいに考えていました。
─実際にMリーグで戦うイメージは作られていましたか。
作っているという感じではないですけど、いつ呼ばれてもいいように、常に準備はしていました。そんなに完全にできていないので、ここから開幕までにMリーグルールの麻雀を打ちまくります。僕は結構、数で体になじませていくタイプなので、めちゃくちゃやろうかな、と思っています。
─最後に、意気込みをお聞かせください。
本当に、みなさんが応援してくれたおかげで、指名を受けることができたと思っています。これからも応援してもらえるような人になれるよう頑張っていきますので、よろしくお願いします。
渋川難波Twitter:
https://twitter.com/sibukawarou
渋川難波YouTubeチャンネル「渋川式麻雀通信」
https://www.youtube.com/channel/UCt40tSdNIum1EzOyy-_K2HA
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。