卓上を支配するその姿、まさに「魔王」 佐々木寿人が魅せるアガリへの繊細な執念【Mリーグ2022-23観戦記10/21】担当記者:徳岡明信

卓上を支配するその姿
まさに「魔王」
佐々木寿人が魅せる
アガリへの繊細な執念

文・徳岡明信【月曜担当ライター】2022年10月24日

第一試合では、今シーズン新加入の仲林圭が初トップを獲得。
ルーキー初白星は渋川難波のトップを待つのみとなった。

「優勝請負人」
そう称された男がここで足踏みする訳にはいかない。

魔人・渋川難波
初トップに向けて気合の連投に向かう。

そして初トップを獲得した仲林も連投へ。
今までの登板で溜まったフラストレーションは今宵連勝で全て払拭する。

そこに待ったを欠けるのは初年度より参戦している寿人、瀬戸熊。
古参の2人がルーキー2人の壁となるか。

第2試合

東家:仲林圭 (U-NEXT Pirates) 
南家:瀬戸熊直樹 (TEAM 雷電)
西家:佐々木寿人 (KONAMI麻雀格闘俱楽部) 
北家:渋川難波 (KADOKAWAサクラナイツ)

魔神VS魔王

東1局から激しくぶつかり合う。

寿人が赤【赤5ソウ】含みのリャンメンターツを外してマンズのホンイツへ向かう。
ホンイツコンサルタントの異名(!?) を自ら名乗る寿人。得意のホンイツでスタートダッシュを狙う。

【北】をポンして1シャンテン。オタ風から積極的に仕掛けていく。
【西】も鳴ければ満貫確定だ。

「寿人さん、好きにはやらせねぇよ??」
親の仲林が【5ソウ】【8ソウ】待ちでリーチ。親リーチでプレッシャーをかけにいく。

【4マン】を引き入れ寿人もテンパイ。目にも止まらぬ速さで無筋の【8マン】を切る。
「仲林くん、そんな親リーチごときじゃ俺は日和らないよ?」
この後も無筋を連打していく寿人。
全てノータイムで無筋を河に切っていく姿は見ていてとても清々しい。

瀬戸熊も【2マン】【5マン】のシャポンでこっそりとテンパイ。
寿人がマンズのホンイツ模様なので良い待ちでは無いが、この手で交わせれば値千金だ。

親リーチと仕掛けに迂回していた渋川もドラ2赤1の高打点のテンパイ。
仲林の最後のアガリ牌【8ソウ】を吸収するも、無情にも宣言牌は寿人の当たり牌の【6マン】だった。

ホンイツドラ1で5200のアガリ。
東1局から4人テンパイを制した寿人。
前回登板時4着の鬱憤を晴らす為に幸先のいいスタートを切る。

対する初トップを渇望する渋川、またもや幸先不安のスタートとなってしまった。

東2局
寿人が驚きの選択を魅せる。

この牌姿から珍しく小考する寿人。
3枚目のドラの【3マン】を引き
打牌候補としては、【9マン】のトイツ落としや、【7ピン】が2枚切れにつき【8ピン】
そう誰もが思っていたが、

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