卓上を支配するその姿
まさに「魔王」
佐々木寿人が魅せる
アガリへの繊細な執念
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2022年10月24日

第一試合では、今シーズン新加入の仲林圭が初トップを獲得。
ルーキー初白星は渋川難波のトップを待つのみとなった。

「優勝請負人」
そう称された男がここで足踏みする訳にはいかない。

魔人・渋川難波
初トップに向けて気合の連投に向かう。
そして初トップを獲得した仲林も連投へ。
今までの登板で溜まったフラストレーションは今宵連勝で全て払拭する。
そこに待ったを欠けるのは初年度より参戦している寿人、瀬戸熊。
古参の2人がルーキー2人の壁となるか。
第2試合

東家:仲林圭 (U-NEXT Pirates)
南家:瀬戸熊直樹 (TEAM 雷電)
西家:佐々木寿人 (KONAMI麻雀格闘俱楽部)
北家:渋川難波 (KADOKAWAサクラナイツ)
魔神VS魔王
東1局から激しくぶつかり合う。

寿人が赤含みのリャンメンターツを外してマンズのホンイツへ向かう。
ホンイツコンサルタントの異名(!?) を自ら名乗る寿人。得意のホンイツでスタートダッシュを狙う。

をポンして1シャンテン。オタ風から積極的に仕掛けていく。
も鳴ければ満貫確定だ。

「寿人さん、好きにはやらせねぇよ??」
親の仲林が待ちでリーチ。親リーチでプレッシャーをかけにいく。

を引き入れ寿人もテンパイ。目にも止まらぬ速さで無筋の
を切る。
「仲林くん、そんな親リーチごときじゃ俺は日和らないよ?」
この後も無筋を連打していく寿人。
全てノータイムで無筋を河に切っていく姿は見ていてとても清々しい。

瀬戸熊も・
のシャポンでこっそりとテンパイ。
寿人がマンズのホンイツ模様なので良い待ちでは無いが、この手で交わせれば値千金だ。

親リーチと仕掛けに迂回していた渋川もドラ2赤1の高打点のテンパイ。
仲林の最後のアガリ牌を吸収するも、無情にも宣言牌は寿人の当たり牌の
だった。

ホンイツドラ1で5200のアガリ。
東1局から4人テンパイを制した寿人。
前回登板時4着の鬱憤を晴らす為に幸先のいいスタートを切る。
対する初トップを渇望する渋川、またもや幸先不安のスタートとなってしまった。
東2局
寿人が驚きの選択を魅せる。


この牌姿から珍しく小考する寿人。
3枚目のドラのを引き
打牌候補としては、のトイツ落としや、
が2枚切れにつき
か
そう誰もが思っていたが、