とが3枚ずつ見えていて、はいわゆるダブルワンチャンス。
シャンポンの可能性も、瑠美は3巡目にを切っており少し考えづらい。
アガリを勝ち取るなら… をツモ切るべきか?
しかし、再度丸山は考え直す。
(は茅森さんに通っていないけど、茅森さんに放銃しても低打点が濃厚。そして私のツモ番はあと1回なら…)
耐える。私は耐える。
勝ちたいからこそ、ここで我慢するんだ。
そして勝負の行方は――
瑠美が最後のツモ番でを引き寄せた。
私の喉から手が出るほど欲しかったアガリ牌…。
口を真一文字に結び、悔しい表情を浮かべる丸山。
指の間をすり抜けるように消えていったトップの感触が、まだこの手に残っている。
私はギリギリまで攻めた。
私はギリギリで止めた。
私はこのリングで… 戦えた。
たしかな手応えを感じた丸山は、力強くリベンジを誓ったのだった。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」
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