黒沢から出たを456でチーした後、10巡目にを引き入れてテンパイ。
待ちはカンに構えた。自身でを切っているため、中筋の牌。
同巡、優が追い付いてまたしても優と多井がぶつかる。
絶好のドラを引き入れて、元々照準を合わせていたペンでリーチ!
自分でを3枚使っており、相手が使いにくく、更には河に並んだが光っている。
あまり当たりそうには見えないだろう。
狙いのは、山に3枚。
これを多井から捉えた。
多井としても自身が最後の親番でテンパイしているだけに、このは止まらない。
裏を1枚乗せて5200のアガリは大きな加点。
続く南2局。この局が、最終結果に大きな影響をもたらす局になった。
親番を迎えた優の手牌。
ダブルドラとなるが手の内にあるが、それ以外の形が重い。
対子の牌が端牌で少し鳴きやすいので、を仕掛けていく選択肢はもちろんあるが、どちらにせよは使う前提になりそうだ。
トップ目の亜樹の手形が良い。
既にリャンシャンテンのタンヤオ。
ドラが使えずともある程度の打点にはなりそうだ。
4巡目の優の手牌。
は嬉しいが、やはり孤立のをどうにかして使いたい。
4対子もあってチートイツも見るとのターツに手がかかりそうだが。
優の選択は切り。
ピンズを3ブロックで使うことは無いので、の比較。
は1枚切れていてポン材としてあまり優秀ではないこと、後の形の変化も切りが有利と見て、ここは打。
同巡、亜樹の手も進む。
これでイーシャンテン。ドラが出ていくケースは多くなったが、それでもメンタンピン高目イーペーコーの十分形。
を切って、を引いた時にまた選択ができるようにするかと思われたが。
ここはドラの切り。
これは非常に亜樹らしい一打と言えるだろう。
今を引っ張って自分の手で使うパターンよりも、一巡でも早く先にこのドラを打って、相手に重ねられたり、テンパイを入れられる前に切りたいという守備意識。
優の手に、待望の。
を使えるようになった。これでのポンから発進しやすい。
鳴いても、12000点のテンパイに辿りつける。
絶好のタイミングで、黒沢からが出る。
の対子落としを完了させて、これでイーシャンテン。
しかし先制は亜樹。
を引き入れて、高目イーペーコーのメンタンピンリーチ。
優の仕掛けは、の対子落としが目に見えており、染め手に向かったようにも見えないので速度感はある。
だがそれでもこのメンタンピンをリーチしないのは弱気が過ぎるというもの。
高目をツモっての満貫は、十分決まり手になる一手だ。
イーシャンテンの優が、無スジのと場に出ていない中が浮いていて手が止まる。
どちらも通っていない牌だ。
しかしから切り飛ばす。
戦闘民族の異名をとる優の脳内にこの手で後退の2文字は無い。
例えここでリーチに放銃して4着になるリスクが少し増えるとしても、この12000をアガりきってトップになる道を選ぶ。
それが優の麻雀。今年パイレーツに加入した、新たなる風。