南2局 親 大塚 ドラ
大塚が面白い所からポンの発進。大塚は伊藤が切った1巡目のをポン!
形はクソほどキツイものの、強引にホンイツを狙う。人によってはこの仕掛けはしない方が良いのではないか? という者もいるだろうが、私はこのポンはかなりいい仕掛けに見える。
この手をメンゼンでやった所で、打点は低いし時間もかかる。それにをスルーした後のポンもかなり手形が悪いのでしにくくなる。ポンの発想があるからこそ、このはスルーしてはいけない。
無論手を短くしたせいで降り打ちやリーチに放銃する危険も高まるが、逆に言えばここで5800をアガり切れればかなり自身の勝ち抜けを決定づける事が出来る。
しかしこの親のホンイツ仕掛けに対して、真っ向勝負したのがラス目の田本。
イーシャンテンでドラのを切ったのにはとてもビックリした。確かに親番の大塚にはドラのはトイツじゃない事が多いのは分かる。ドラが2枚あればホンイツにはいかないので、大塚の手にドラはあっても1枚。故に重ねられる前に切る。
しかし… それは対大塚だけであり伊藤や津島にポンされたら目も当てられないので、打としてドラを引っ張りたくなるのが人情。田本は割と離されたラス目なので、この局で一発決めようと覚悟を決めたという事か。
その後、田本はを引き入れてリーチをするとなんとこれを一発ツモ!
リーチ一発ツモの2000-4000のアガリ。一発でラス目からトップ目まで上り詰めた。
そしてオーラスでは田本以外のアガリ合戦になったものの、ここは大塚がアガリを決めて自身で勝ち抜けを決めた。
勝ち上がったのは田本、大塚。
未来の麻雀界のスターは案外とんでもない所に潜んでいる。今回戦う8選手の中から次世代を担う選手が出て来る可能性も決して少なくはないと私は睨んでいる。
小説家に憧れる中で、競技麻雀に惚れ込んだ二十代。視聴者と一緒の視点に立ってわかりやすい記事を書いていきたい新人ライター。