河野直也が選ぶ『Mリーガー究極の決断』〜Ultimate defence─究極の守備～白鳥翔編

以後は
白鳥の検討配信から。

『親の滝沢さんがね？　って全部手出しで最初はピンズのホンイツかめちゃくちゃ早い手かなぁって思って見てたらさ、が手出し。
じゃあチートイツかめちゃくちゃ早い手だなぁと。そこにポンで出てきたのが。じゃあ早い手だからテンパイじゃんってなったんだよね』

ターツを作る候補であるややなどが出ていて手役を狙ってる可能性ももちろんあるが、この捨て牌から読み取ることは、この強い孤立してる牌のくっつきはいらないよと言っているように聞こえる。
ならば、ターツが足りていることが多く、をポンしたということは一手進んだことになるのでテンパイだと。

もちろん仕掛けなので絶対テンパイとは言い切れない。
白鳥は滝沢がテンパイはしていると考えた。
ならば残りの10枚の構成はどうなってるのか？
すでに意識はそちらに向かっているだろう。

お分かりいただけただろうか？
これが、最高の結果よりも最悪な結果にならない方を優先する白鳥の圧倒的な守備力+自分の読みに自信を持って進められている雀力の高さなのだ。

打

ここからもすごく大事なお話。
白鳥がこの巡目から選択したのは『ベタオリ』だ。
ベタオリとはこの局誰にも放銃しないように打つこと。
これがすごく難しい。

今、瀬戸熊が切ったを合わせれば滝沢はツモ切りなのでロンとは言われない。
だが、あくまでそれは滝沢だけを見るならば。

今テンパイしてる可能性が高い滝沢に対してだけではなく、後から来るかもしれない瀬戸熊やたろうに対しても打ちやすい牌を残していく。
一手でも間違えれば、自分の加点が絶対にない状況で失点の道を歩むかもしれない。

なんと大変な道のりなんだ。。。

白鳥はこれを当たり前のように淡々とこなすんだから凄い。
選んだもの切り順を見て、捨て牌に切れてるやの枚数も見て、、などが限りなく薄いことから、滝沢には安全度が高く、2人には危ない牌を先に処理しているが、これも手出しツモ切りを見てさらに手牌構成を瞬時に考えられなければ出来ない高度なテクニック。

あの短時間で‥

頭の中交換してもらえませんか？

終盤、たろうもポンテンをかなり察知していながら通りそうな牌を選び続けリーチに辿り着く。

そんな時の為にとっておいた安全牌が手の中には残っている。

流局。
捨て牌を上から見てもらいたい。
あの以降、1枚たりとも滝沢に対して甘い牌を打つこともなく、リーチが来ても困ることなくわずか5巡目テンパイの親がいたにも関わらず、ノーテン罰符の失点だけで抑えたのだ。

補足だが、トップ目だからというのももちろんある。
でも、白鳥は何着目でもあの状況なら切らないよ。
これは予想ではなく断言。
それだけ、白鳥の凄さをわかってほしい。

麻雀を見ているとやはり盛り上がるのは大きなアガリなのは間違いない。

でも、麻雀はそれだけでは終わらない。

今回の記事は守備というあまり目立たない裏に隠されたスーパープレイを皆様にも知ってもらいたく書かせていただいた。

麻雀の面白さが守備にもあるって思えたらどんどん麻雀にハマる人が増えていくだろう。
筆者の願いがどうか届きますように‥。